「ここを登り切るとニセピークだな」汗を拭きながら登って行く。そして前方に山頂部を見た、思っていたよりも、、、いや記憶していたよりもずっと近い距離に山頂を見てほっとする。あとはなだらかな登りだ、、、登山道脇に咲くエゾカンゾウを見ながら登って行く。山頂部の背景は白っぽい・・・「やっぱり見えないかもしれないなぁ」羊蹄山のことである、天気さえ良ければ前方には広い大地から大きく盛り上がる美しい羊蹄山を見ることが出来るのだが・・・ |
山頂は指呼の距離 |
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10時30分、ニセコアンヌプリの山頂に立った、登り始めてから1時間40分だった。記念写真を撮る人達の横を通り抜けて・・・前方を見つめる・・・羊蹄山はその裾野をわずかに見せるだけだった。「まぁねぇ〜〜〜こんなもんかもしれないねぇ」それほど残念な気持ちは無かった、それはいつでも又登れる山と言う意識があるためなのかもしれない。南峰方面から登って来る人影が見えている、ゴンドラ経由で登って来る人達なのだろう。 |
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南峰方面を見る |
ザックを下ろして昼食にした、もちろん羊蹄山方面を前方に見ながら・・・あぁ〜〜雲間から〜〜〜って事だってありうる。次から次へと登って来る人達で山頂は賑わいを増していた。おばさんは鏡沼方面へ少し下りて花々の写真を撮っていた。私は腰を下ろしたまま・・・時々立ち上がりイワオヌプリの奥に聳えるチセヌプリを確認したり、、、ワイスホルンの山腹を刻む登山道らしき跡を見つけズームでとらえたり・・・していた。 |
スキー場の斜面を見下ろす |
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ワイスホルンをズームで |
「今日はこんなもんかなぁ〜」おばさんが戻って来たのを待ちかねて問いかけた。「そうねぇ、、、羊蹄山はちょっと見えそうに無いわよね、下りようか〜」、11時30分下山を開始した。さすがに下りはちょっと早い、もう撮るべき光景も少ないから立ち止まる回数もグッと減る。 それでも小さな女の子がすぐ後ろに迫ってきて、、、登山道を譲る。「一人なの??」「いえ、前と後ろにも一緒に」そう答えながらも女の子はヒョイと通り抜けて下りて行く。「小さな子供の方が元気なのかもなぁ」ちょっとうらやましげにその後姿を追っていた・・・12時25分、登山口へ下り立つ。 |
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登山口 08:50 山頂 10:30-11:30 登山口 12:25 【登り 1時間40分 下り 55分】 |
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