緑岳〜小泉岳〜白雲分岐

「さて行きましょうか、、、」はやる気持ちをおさえながら、私達はいよいよ小泉岳へ向かってなだらかな稜線へと足を踏み出した。立ち止まり、指差し、カメラを構えてしゃがみこむ!!少し進んでは「わぁっ、、、」と叫び声をあげて立ち止まる。おばさんも、koyaさんも、私もとにかく立ち止まる!!!

足元にはミヤマキンバイが、エゾオヤマノエンドウが、イワウメが、、、群落をなして咲き競う。

小泉岳へ向かって

ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ

エゾオヤマノエンドウ
エゾオヤマノエンドウ

遅々として進まぬ稜線歩きが続いていた。この頃から上空には少し雲が漂いはじめていた、しかしそれは雨を降らすようなものでは無い。写真を写す私にとってはそんな薄い雲に遮られる柔らかい陽射しが、逆にうれしくもあった。「今だっ」と言いながらシャッターを押す。

「葉は沢山あるんだけど、、、」小さな小判のような葉を見ながらおばさんは呟く。期待していたチョウソスケソウがほとんど咲いていない。少し蕾を見るだけである。やっと二株咲いているのを見つけて一応カメラにおさめた。ホソバウルップソウもまだ背が低い、、、「早かったんだねぇ〜〜〜残念だけど・・・」
そんな呟きも次の瞬間にはかき消され「タカネスミレ〜〜〜ちょうど咲き始めぇ〜〜〜ミネズオウがとても綺麗〜〜〜チシマアマナが・・・」と次から次へと展開する花々のオンパレード!

広い稜線を行く

タカネスミレ
タカネスミレ

ミネズオウ
ミネズオウ

チシマアマナ
チシマアマナ

小泉岳を過ぎて赤岳方面からの登山道が合流すると、一変して賑やかになる。私達はベンチ?に腰を下ろして軽食を取りながら休憩した。私はデジカメの記憶媒体(CF)を取り替えた。「この調子だといったい何枚くらい撮ることになるのか・・・koyaさんも相当撮ったでしょう?」「すごいですよっ、もう100枚は軽く超えていますから」

白雲分岐ではザックを置いて山頂に向かう人も多い。私達は登るつもりは無いから写真だけ撮って避難小屋方面へと下りて行く。

黒岳
左から凌雲岳、桂月岳、黒岳、烏帽子岳、右奥にニセイカウシュッペ山が見える

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