稜線上にはダケカンバや針葉樹の見事な大木が見られました。「これでもっと明るかったらねぇ〜〜〜きっと輝くんだろうねぇ、、、」「青空が欲しいわっ」そう言いながらおばさんは小さな雪庇を乗り越えて進んで行きました。 |
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尾根が再び広くなって来ると山頂はもう目の前です。「ヨシ、もう秒読みだよ、、、」「あそこかしら」こんもりと盛り上がった地点をめがけて進みました。「違うな、標識がある筈だから、、、もうちょっと先だね」、、、「ほら今度こそきっとあそこだよっ、、、標識が見えるんじゃないかい?」 |
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13時8分、スタートしてから延々と続いたラッセルは終わりました、小白山山頂です。記念写真を撮りグルリと周囲を見回す、、、何も見えない・・・「とりあえず少し降りようか」「そうね、降りてからゆっくりと休もう」。二人はすぐに強い風の吹きすさぶ山頂を後にしました。 |
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アップダウンの続く稜線はシールをつけたまま、、、登りで苦労した個所も下りではスンナリ・・・しかし風の影響でしょうか登りのトレースはもう消えかかっていたのでした。アップダウンの稜線を通過してからシールを外し一気に沢へとおりました。「ここまで来ればあとは林道だけ、休憩しよう、ゆっくりしよう、腹減ったぁ〜〜〜」ホットコーヒーを飲み干しパンを頬張る、、、あらためて「やったぁ〜〜〜登ったぞぅ〜〜〜イエイ」と叫ぶ二人だったのです。 |
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