落陽に輝く光景

小屋に入って早速晩餐の準備、この日のメインは鶏肉や魚介類、野菜の水炊きです、ポン酢をつけながら食べると、あぁ〜〜〜もうたまりません。ロクもやってきて盛んにオネダリ、でも「ヨシ」と言うまでは絶対に口をつけません、、、偉いですねぇ〜〜〜

この日小屋に泊まったのは、奈良から来られた男性二人組みとおっさん達の4名。静かな晩餐?は佳境に入ろうとしていました。
「夕日が、、、輝いているよ…」おっさんはカメラを持って小屋の外に飛び出しました。「おぉ〜〜〜これは〜〜〜」、、、いま夕日はまさにニセコ連峰の彼方に沈もうとしているわけであり、その輝きがやがて沈みこんで行くとニセコ連峰のシルエットが浮かび上がり、、、何かしら涙が出そうになってしまう瞬間でもあるわけでぇ〜〜〜

おっさんはふと我に戻り、冷たくなった手をあわててポケットにつっこみ、小屋へと戻ったのでした。


落陽1

落陽2


さて翌朝6時35分、避難小屋に別れを告げ下山を開始しました。吹く風は少し冷たくヤッケを着込んでの出発です。
ワンワンッ、、、なんとロクが先導してくれるではありませんか! 昨日の晩餐でご馳走になった恩義を感じているのでしょうか。しっかりとした礼儀作法は一行の心をうったのでしたぁ〜〜〜

ロク

9合目まで来る頃には眼下に壮大な光景が展開されていました。それは雲海の彼方に聳えるニセコ連峰であり、霞む洞爺湖であり、雲の切れ間から見える山麓の街並みであり、   それは上空の青空と白い雲海にもてあそばれるように見え隠れするわけでぇ〜〜〜そしてそれは高度感もたっぷりの光景でもあったわけでぇ〜〜〜

展望1

展望2

8合目上の雪渓を下り始めました。もちろん登りよりも遥かに緊張する場面です。ずい〜〜っと落ちこむ雪渓の斜面を見ながら、降りることになるのですから〜〜〜   ゆっくり、一歩一歩、なるべく樹木に近い地点を選ぶように、、、でもあまり近づくとズボッと埋まってしまいますから、、、

この地点を過ぎるとほっとするのですが、まだまだ長い長い下りは続くのです。ちょっとした油断が大変な事故にも繋がりかねませんから、緊張感は絶やさずに・・・。   
10時ちょうど登山口に到着です。待っていましたとばかりにムシさんがまとわりついて来て、あわてて車に飛び乗る一行だったのでした。   
「もう大丈夫だな、、、」おっさんはそう呟きながら装備を解いたのでした。

雪渓を下る

  山行タイム(含休憩時間)
  登山口 8:20  2合目 09:30  4合目 10:20  7合目 12:45  避難小屋 14:45
  避難小屋 06:35  7合目 07:25  4合目 08:45  2合目 09:20  登山口 10:00

 

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