幽玄の路に汗を落としながら

この山でも昨年の台風の影響でしょうか、樹齢300年もあろうかと思われるエゾマツの大木が、その根元からえぐり取られるようになぎ倒されていました。「これはすごいなぁ〜〜〜立派な木だったのに!」自然の力に驚きを覚えながら一行は登って行ったのです。

その頃から周りにガスが立ちこめてきました。「どうなんだろうね、今日はこのままかなぁ〜〜〜まあ小屋までだから別にね晴れなくても良いんだけど・・・」、、、視界が霞むにつれて回りの木々にからむガスは、ちょっとした幽玄の世界をかもしだすのでした。

登る

幻想

6合目を過ぎるころからどんどんと傾斜はきつくなってきて、それまで2合目ごとに休憩していたのが、1合目ごとになってしまい、、、タオルは汗をしっかりと受け止め、絞るとダラダラと落ちて幽玄の路を濡らすわけであり???

ひたすら下を向きながら、、、ザックの重さを楽しみ?ながら、、、黙々と登って行く辛さは、やはりいつも通りに厳しいものであり・・・「ここはとにかく耐えるんだ、、、耐えなければ」おっさんはブツブツと呟きながらも最後尾から進み、でも足元に花を見つけるとカメラを取り出すのです。

それはシラネアオイであり、ヒメイチゲであり、、、まだ眠っているコミヤマカタバミであり、、、そして「ピンクのミヤマエンレイソウが綺麗だ」とか「おおおっ、エゾノイワハタザオだっ、おおおこっちにもあっちにも」等と叫びながらシャッターを押すのでした。まあ結局まだ余裕があったと言うべきなのかもしれません。

つらいっ

ミヤマエンレイソウ
ミヤエンレイソウ

エゾノイワハタザオ
エゾノイワハタザオ

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