さて上二股を過ぎると沢地形の水量はほとんど無くなり、黄葉したダケカンバ等の木々のトンネルを進んで行きます。やがて9合目を過ぎるころからでした、それまでの緊張の糸が切れてグンと疲れを背負うことになり、それに斜度も増して来るのですから苦しい登りを強いられるのです。 |
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「苦しいなぁ〜〜〜」とゼイゼイモードで登りながらふと見ると、ダケカンバの木に結び付けられた「胸突き八丁」の標識! 「そっかぁ〜〜〜ツライわけだよなぁ〜〜〜」おっさんはそう呟きながらおばさんの後を追っていたのでした。前方には青空が見えてきました、もうすぐ馬の背が見えて来るはずです。 |
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ダケカンバのトンネルを抜けましたぁ〜〜〜青空です、透き通った青空です。目の前には馬の背へと至るガレ場の急斜面、もう少しです、おばさんは一歩一歩まるで確認しながら歩くように進んで行きました。さあ、どんな展望が展開するのでしょうか! |
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11時20分、二人は遂に馬の背に立ちました。上二股からわずかに25分、、、しかしこの時間が長く感じたこと・・・でも二人はもうすっかりそんな辛さを忘れていたのです。それはもちろん目の前に展開された大展望に目を奪われたからなのです。 |
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