その急斜面はやがてザレ場と化し、足は滑りはじめ、ズルルルルッーーーおっとロープにつかまって、ふと見ると
「あれれっ、、、あったよーーーこれよーーーリシリリンドウよっ」おばさんの大声が響きます。おっさんもkoyaさんも歓喜でした。
でも足場が非常に不安定、カメラを構える手も震え気味、いんやーーーそれーーーパチリッ!!
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リシリリンドウ
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さて、このザレ場の斜面を登りきるとやっと鴛泊コースと合流しました10時58分!三眺山から約1時間の格闘でした、、、ふーーーっ!
ここからは登山者がぐっと増えました。これから登って行くひと、降りてくるひと、、、ふと上空を見ると空は真っ青に晴れあがり、、、かと言って見下ろすと真っ白い雲海が所々に広がり、それはもう美しく、一行は最後の詰めに向かって進みはじめたのでした。
さてここから山頂直下までは非常に崩れやすくい火山れきの急斜面を進みます。もちろん足元も不安定であり、ズルズルと滑り、上部からの落石への注意も必要なわけで、、、
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滑りやすい火山れきの斜面を登る
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そんな時でした、一人の若者がまるでその火山れきを楽しむかのように、ザーーっと足を滑らせながら下りてきたのです。
おっさんがあっけにとられて見ていたときでした、後ろから大声がぁ・・・「なにやってんだぁ、やめろーー〜〜〜下から登ってる人がいるんだぞーーー」、一瞬若者がひるみました。Koyaさんが怒鳴って注意したのです。
その時、また下から大声がぁ〜〜「そこは登り専用のコースですよーー、、、プン」なんとおばさんが切れていたのでしたぁ〜〜〜
この滑りやすい崩れやすいコースは「登り専用」と「下り専用」にルートが分かれているんです。当事者はもちろん、下にいる人は落石の危険があります。
怒りのKoyaさんと、切れたおばさんの大声で、若者はふっと立ち止まり「すみません・・・」と小さな声でつぶやき、下り専用コースを静かに進みはじめました。
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さて、気持ちをきりかえて進みはじめました。不安定な足元を気にしながら最後のちょっと細い稜線を通過すると、山頂はもう目の前です。11時20分、ついに利尻山山頂へ到着です。大勢の人達をちょっと気にしながら記念撮影
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