登りの不安はまさに的中し、大小の岩をつたって歩くバランス、そして追い討ちをかけるようにぬかるんだ登山道、それは一足しか入らぬ細いくぼみが出来ていて、しかも滑り、ズルズルーーーーー、 必死に笹や木々につかまり、ストックで体を押し上げ、、、、、ああ〜〜もう脱出かと思うと又ぬかるみくぼみ登山道があらわれ、岩が現れ、 霧雨と汗でダラダラと濡れながら、「きついぞおおおーーー」おっさんは大声を出したくなるのを必死にこらえていました。 前を歩いていたおばさんが突然声をあげました。「あれえぇぇ〜〜〜」おっさんは思わずかけよりました。 「エゾツツジがぁぁ〜〜〜、チングルマがぁぁ〜〜」。ああ、びっくりしたおっさんも花を見た途端にヘナヘナとなったのでした。 そして更に進むと、ウッスラと霞む斜面に、それはもうあたり一面にチングルマ、エゾノツガザクラ、アオノツガザクラが群生していて、それはもうすごいの一言だったのです。こうなると何故か途端に元気になる二人だったのです。 「ほらっ、これってウズラバハクサンチドリよね、、ヨツバシオガマもきれい!!、、ほらほらこっちにはイワギキョウが、、、」おっさんのカメラが唸り声をあげたのは言うまでもありません。 こうなると途端に休憩時間も長くなり、ザックを下す場所なんかにも少し要領を得てきたりなんかして、、、ちょっと元気回復。 |
ガスが切れて石垣山が |
さあさあ、「ぬかるみがなんだい!!岩歩きなんか!!」 そして避難小屋まで1km、、、、500m、、、、その時上空が明るくなり、ガスがフワーーーッと切れて、石垣山が目の前にグイーーーンと現れたのでした。 近いぞ、近いぞ、おばさんのペースは一段とあがります。おっさんはカメラを構えながら必死について行きます。 しかしすぐに又ガスに包まれ、、、、、あれれれっ、、人の声が、、「あっ避難小屋だあーーーー」遂につきました、美瑛富士避難小屋10時45分。 さっそく中へ入り重いザックをかなぐり捨てて、ふーーっと一息。気がつくと軍手やシャツはぐっしょりと濡れていました、、、、、どんどんと寒気が襲ってくる前にシャツ類を干し、合羽を着たり熱いコーヒーを飲み、、、ラーメンで体を温め、後続のkakut夫妻、kitasuga夫妻を待ったのでした。 12時過ぎ、大きな声が聞こえました、「着いたぞーーー、やったーーーあっ」皆さん到着です。やはり重いザックとぬかるみ登山道は相当きつかったようでした。 |
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