翌16日、午前6時シュラフから這い出す。おばさんはもう起きていた。小屋番の学生さんもストーブの前に座り静かに石炭を入れていた。 冷たい水をぐっと飲み干す、久々に交わした昨夜の熱い議論を思いだし、ちょっと自己嫌悪に陥りそうになる自分をおさえながらコーヒーを飲む。 やがて全員起きてきて朝食。昨夜のすり身汁の残り(残した)にウドンを入れる。これがまた美味だった。 朝食後、私は山小屋の写真撮影とユートピアの斜面をもう少し楽しむため、一人で外へ出た。きりりとしまった寒さが心身をさす。前日のトレースを辿り、斜面途中から山小屋を見る。樹林帯に囲まれた山小屋は、静かにひっそりと、まるでタイムスリップでもしてしまいそうな雰囲気で佇んでいるのだった。 シャッターを押す、斜面を下り始める、前日よりも更に軽い雪が足元を流れる。 |
|
午前9時10分小雪の中、奥手稲山へ向けて出発した!ここからは初めてのルートだ。koyamさんが絶妙のルート取りで進む。途中でGPSを見る、ほとんど予定通りのコースを進んでいる。 |
奥手稲山(前方)へ向かって出発 |
比較的なだらかな斜面が続く、もちろんずっとラッセルである。疎林帯となってくると山頂は近い。少し雪も強くなりだしたが約1時間で山頂の人となった。 |
疎林帯となると山頂は近い |
残念ながら展望はきかなかったがしっかりと記念写真を撮る。降りしきる雪でちょっと見づらいが、全員楽しそうなポーズである。 |
【ポーズ解説】 「奥手稲山」だけに、左手を体の後ろにあげ(奥手) 右手で「いーねポーズ」、、、ちょっと苦しいっか(^_-) |
さて少し休んで下山開始。気温は比較的高めだが、風も無くパフパフの雪に、疎林帯をくぐりながら、快調に飛ばす。ん??あまりの快適さに惑わされて?どうも予定コースを外れてしまったようだ。GPSで現在地を確認する、そのまま超急斜面を慎重に下り、予定より早めに沢へ下りる。 ひっそりとたたずむ山小屋と、パフパフの雪、素晴しい斜面、そしておいしい料理と青春談義?タイムスリップしたかのようなひとときに身を委ねた一行は満足気な表情で微笑んでいた。 |
コースタイム(含休憩時間) 15日 春香小屋 09:30 奥手稲山の家 12:50 【3時間20分】 16日 山の家 09:10 奥手稲山 10:10 春香小屋 12:25 【3時間15分】 |
|
|