そして傾斜もどんどん増して、固定ロープが現れました。 ロープにつかまって登るのですが、とにかく滑るんです、ズルーリ、ヌルーリ!!しかも靴には黒土と雪がバランス良く?くっつき、それはもう歩きづらいのでした。 このロープを登りきると、傾斜がゆるみ、白樺やダケカンバの木々が見え始め、やがて白樺平に到着します。10時20分でした。 ちょっと休憩。さて天気はどうなの??そうですね、登り始めてからの天気には全然触れていませんでした。小雪がちらつき、風がピュウピュウーと音をたてています。 果たしてこの調子で山頂までたどりつけるのでしょうか??
白樺平からは再び急な登りとなり、雪も20cmくらい積もっていて、足を下ろすとゴロっとした石があったり、凹個所があったりで、「おーーっと」「あらーーっ」などの連続で、大変歩きづらいのでした。 ふりかえると白樺やダケカンバの間から十勝平野や近くの山々の展望が広がっています。
白樺平付近からの展望
一旦傾斜が緩むころ、前峰が見えてきました。 ずいぶん遠く感じます。 雲がすさまじい勢いで流れていきます。 でもそのうちお日様が顔を出しはじめ、こうなるとやはり元気がでてきて、「さあーいきまっしょ」などと叫ぶおっさんなのでした。 再び急な登りと雪、おっさんが先頭を歩くことにしました。雪量は少ないにせよ、足場が悪いので結構つらいものがあります。 おばさんも下を向いてのぼりだしました。
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