山頂はやはり素通りするのは失礼かと、ジュースを飲んでほんの数分休憩、そのままガスで見え隠れする稜線を進みはじめたのです。 「さあ、いよいよだよね、クモイリンドウだよね、、、」緑岳手前の斜面で一株のクモイリンドウを見ていたおっさんとおばさんは期待に胸をふくらませながら白雲岳避難小屋分岐へと下りて行きました。
白雲岳避難小屋分岐へと向かう
「あっ、、、ほらほら、あるよあるある、クモイリンドウよ」、分岐から小屋へと下りて行くと、いよいよお花モードは最高潮となってきて、、、 うっすらと流れるガスを背景にクモイリンドウが姿をあらわすと、おばさんはもう有頂天となって叫びまくるのであり、おっさんは大忙しでデジカメのシャッターを押すわけで、、、 それは比較的大きな花に、くっきりと筋を描いて、一段と高貴な雰囲気で咲いているわけであり、、、「わたしが主役のリンドウよ!」とでも言いたげな表情で咲いていて・・・おっさんはひたすら液晶画面を覗きながら唸っていたのでした。
クモイリンドウ(リンドウ科)
そして更にウスユキトウヒレンがその独特な花模様を描いて咲いていれば、チシマギキョウが白毛をを抱きながら俯き、
ウスユキトウヒレン(キク科)
チシマギキョウ(キキョウ科)
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