標高1711m付近、daimajさんは「ちょっとトレーニングしてみるか!」そう言い残して足早に緑岳を目指していった。 いよいよここから標高差約300mの登りである。私はもうすっかりと観念していた。「ここさえ登り切れば、、、あとはそう辛いところは無い!」。時々感じる日差しもすぐに消えて「ガスに包まれた視界」がどんどんと広がって来る。 ハイマツと大小の岩に覆われた斜面を足元に注意しながら登り始めた。
重いザックを担いでいるので、ちょっとバランスを崩しただけで、横転して打ち所が悪ければ大怪我にだってなる、皆慎重だった。斜面が急になるにつれ、ジグをきりながら登って行く。 イワブクロが今が旬!とでも言いたげに、鮮やかな色合いで群れ競う。
イワブクロ(ゴマノハグサ科)
思わずしゃがみこみシャッターを押す。さーーてと立ちあがるのがまた、結構大変だ! エゾイワツメクサ、小さくてあまり目立たない花だが、良く見るととても可愛い、でもなかなか旨く写真には写ってくれない。yukuちゃんも「風で揺れてる・・・」とファインダーを覗きながら叫ぶ。ほんのちょっとした風でもしっかりと揺れてくれるのだ?思わず「止まれっ!」と叫んでしまう。
エゾイワツメクサ(ナデシコ科)
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