広がる展望、そしてその時噴煙がぁ〜〜〜

ゴーゴーと吹き上げる噴煙の音、白っぽく見える阿寒富士、「もうあれは登れないよね、、、あっれっ・・・阿寒富士の山頂に人がいるよ」確かに人影が確認できました。「アイゼン無しでは登れないだろーね、あの斜面は〜〜〜」

火口の向こうに阿寒富士
火口の向こうには白っぽく光る阿寒富士

振りかえると眼下の中マチネシリ火口から吹き上げる噴煙は、湖畔や雄阿寒岳を見え隠れさせながらたなびき、その息づいた火口はまるで生き物のように大きな口をあけて広がっているのです。

「やっぱし、すす、、、すごい迫力だよねぇ〜〜〜あっ、、、しゃ、しゃ、斜里岳もすっかり雪だよ〜〜〜」なぜかはっきりしないおっさんの口調、身を刺すような冷たい風は容赦無く二人を包み込み、おっさんの口を固く?していたようですね

中マチネシリ火口
眼下に広がる中マチネシリ火口と阿寒湖方面

そんな光景を確認した二人は10時30分、下山を開始しました。

と、その時でした、ビューと一段と強い風が吹いたかと思うと、噴煙は大きく広がり、阿寒富士を覆い隠して、火口に凍る青沼にその影を落としたのです。おっさんはこわごわと、でもしっかりとシャッターを押していたのでした。

噴煙がぁ
大きく広がる噴煙と、凍った青沼

登山ものがたり
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