いよいよ川上岳が近づいて来ました。でも最後にちょっと大きなギャップが待ち構えているようです。「まだ結構あるんじゃない?」おばさんはちょっと不安そうに呟きました。「いや〜〜見た目よりは辛く無いと思うよ」おっさんはまたチラッと時計に目を移していました。 「ここは縦走装備で歩くのは大変よねぇ」おばさんはフッと呟きます、「い、いっやぁ〜〜〜大丈夫だって、ゆっくりと歩けば〜〜〜」えっ、ここを縦走する計画でもあるのかい??? |
川上岳〜ニペの耳へと続く稜線 |
ウラシマツツジの紅葉が一段と輝きを見せていました、見事です、旬です。そんな彩りに包まれながらギャップを下りて行きます。さあもう少し頑張れおばさん、踏ん張れおっさん!!! |
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ウラシマツツジの紅葉を楽しみながら(帰路撮影) |
小石狩岳からアップダウンを繰り返しながら下り(背景の稜線を見るとその様子が確認できますよね)、いよいよ川上岳のなだらかな斜面の登りにかかりました。 |
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11時20分、川上岳の山頂直下へ! 山頂はハイマツで覆われています。登山道も山頂は通過していません。 トムラウシ山が一段と近づき、その下には大沼が見えています。「縦走するのならあそこまでは歩かないと・・・遠いよねぇ〜〜〜あれは遠いよ・・・」おっさんとおばさんはそう言いながらも羨望のまなざしで見つめていたのでした。 |
川上岳からの展望 |
ニペの耳はもう眼前に迫っています。「来年こいよ、待ってるからさぁ〜〜〜」そんな優しい言葉が聞こえてきそうな山容でした、比較的おだやかな天候がそう感じさせたのかもしれません。 |
ニペの耳 |
「川上岳からはきっとニペソツ山が迫って見えるぞ」そんな期待もあったのですが、その山頂は少しだけ雲で覆われていて霞んで見えていました。「まあこれはこれ、今日はこれまでだね」 |
ニペソツ山 |
おっさんとおばさんは川上岳に別れを告げ、石狩岳へ戻ることにしました。細く鋭い稜線歩き、切れ落ちた斜面や足元の紅葉、そんなひとつひとつをまた確認しながら、ゆっくりとアップダウンを繰り返して行ったのです。 |
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13時、縦走路分岐へ到着、ほっとしながら大休止! のんびりと山々を見つめていると、チリンチリン・・・「あらっ、JAJAさんよきっと」、「どうもぅ、、、行ってきましたよ音更山」、、、待ち合わせしたわけではないのですが、何となくまた出会い、ちょっぴり言葉を交わす! 15時45分、登山口へ到着です。「またいつか、どこかで、会いましょうね」「じゃあ〜〜〜」 ひとつの出会いはそっと終わりを告げたのでした。 |
JAJAさんの「石狩岳〜音更山」のページはこちら ブランク |
コースタイム(含休憩時間) 登山口 05:50 尾根取付き 06:25 縦走路分岐 08:55-09:10 石狩岳 09:45-10:20 小石狩岳 10:50 川上岳 11:20 小石狩岳 11:55 石狩岳 12:35 縦走路分岐 13:00-13:30 尾根取付き 15:05 登山口 15:45 |
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