「あったぁ〜〜これですよ、これっ」koyaさんが指差した方向には、巨大な岩の切れ目に、2本の錆びたハーケンが打ち込まれていたのです。 |
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オーバーハングした岩肌には 遥か彼方に過ぎ去った青春の光が、、、影が、、、見えるわけであり、、、 ハーケンが歌い、、、 それはひたむきであり、 それはがむしゃらであり、、、 それは振りかえらず上を目指してよじ登る一人の青年の姿がふっと脳裏をかすめるわけで・・・おっさんは一瞬タイムスリップしたかのような感覚に襲われたのでした。 「俺の青春って・・・」 トイレの臭いが漂う木造の校舎があり、、、 机にはナイフで刻み込んだ「黒い傷跡のブルース」、、、 やがてビートルズが歌い、、、マッシュルームカットが都心を闊歩し、、、レコードにそっと針を落とし、涙し、、、・・・・・ |
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