軍艦山(1181m)

平坦な台地状の山頂部ですから何処が山頂なのか、、、こんな時にも活躍するのはGPSでした。「おっと、もうすぐだよ、ちょっと右かな・・・」「これね、これが山頂マークだわ、きっと」、木の枝にかかっている1本のシュリンゲ、「オッケ〜〜〜これだ」おっさんはGPSを見ながら叫んでいました、10時55分。とりあえず記念写真です。

山頂記念写真

とりあえずとは言ったものの、上空には風が吹き荒れ小雪は止むことを知らず、「こりゃあビューポイントはあきらめだね」とすぐに下山を開始した二人だったのでした。

コルまで下りてからもおばさんはしばらくシールを着けたままで、かかとを固定して降りることにしました。木々も多くクラストした斜面でしたから、、、おっさんはシールを外してエイヤッと、、、斜滑降して行くのですが、これがまあすぐにスピードが出て、制動しようとすると目の前には大木が、、、おおおっと叫びながら急停止、思わず木に抱きついていたのです、ふ〜〜〜っ!

途中からは登りの時に使ったトレースから離れて、作業道をそのまま滑り降りて行きました。大きく迂回する形にはなりますが、うっすらと積った粉雪が滑りやすいバーンとなり、おばさんもシールを外して軽いターンで心地よく林道へと滑って行ったのです。

作業道を滑る
作業道を滑る

林道に出てからはもう、なだらかな下りです。途中少し登り返しもありますが、概ね快適、ちょっとスピードが出ると「ヒャッホー」などと叫びながらはしゃいでいたおっさんとおばさんだったのでした。12時20分林道入口へ戻りました。

そう言えば登っている人にはもちろん会いませんでしたが、鳥もあまり見かけなかったなぁ〜〜〜とにかく静かに降る雪と、山頂付近での風の吹き荒れる音!だけでした。でも二人にとっては、なにかしらすごく楽しかった山行でもあったのでした。
いつかまた、今度こそ、「この手に展望を〜〜〜」おっさんは力強く拳を握り締め、か細い体を震わせて言ったのです。

林道を滑る

コースタイム(含休憩時間)
林道入口 08:15  作業道へ 09:10  コル 10:25
山頂 10:55-11:00  林道入口 12:20

軍艦山のGPSトラック

GPS
2万5千分の1地形図 「ニペソツ山」より

緯線経線は30秒単位で表示しています

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