五色岳(1868m)、そして忠別岳避難小屋へ向かう

12時30分五色岳へ到着です。山頂には途中で出会ったご夫妻がくつろいでいらっしゃいました。「どうも、やっと着きました」ザックを投げ捨てヘナヘナと座りこむおっさんだったのです。

五色岳山頂からは忠別岳が一段と大きくな迫力で迫り、その彼方には表大雪の山々が見えているのです。「今度は向こうから・・・でもシンドイから止めとこっ!!」おっさんはニヤリとしながら見つめていました。

五色岳山頂
五色岳山頂

忠別岳と表大雪の山々
忠別岳とその彼方に表大雪の山々

ハイマツに突入次から次へと登って来る人達、おっさんとおばさんは今日出会ったご夫妻に別れを告げて、忠別岳避難小屋を目指して進みました。

「あと40分くらいかな〜〜〜」二人は元気良く下りはじめたのです。が、が、そこに待ち構えていたものは「ハイマツ」でした。
それはトンネル状態から始まり、やがて足元を隠しはじめ、もうかきわけながら進むといった状況なのです。もちろん下の踏み跡はしっかりとしていますので心配はいりませんが。

跳ねかえるハイマツ、ザックを掴み押し戻すハイマツ、ザックの上にくくりつけたシュラフマットにひっかかり、思わず手で払いのけ、下りとは言えしっかりとプレッシャーを浴びる二人だったのでした。

「まだなのーーー」一旦切れたハイマツトンネル、しかし目の前には又ハイマツが、、、あぁ〜〜〜なにかどんどんと深みはまっていくような気分になって行くのでした。「もうすぐだって、そんなに距離は無いんだから、、、」

約30分弱、格闘を終え疲れきって稜線を歩きます。「ん??これって???スゴイ群落じゃないの・・・」それはチシマツガザクラでした。その愛くるしい表情は一服の清涼剤、コマクサは無造作に咲き、リンネソウはちょっと終わりかけ、、、でもとにかくあたり一面にチシマツガザクラが咲いていたのです。

チシマツガザクラ
チシマツガザクラ(ツツジ科)

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