「さあ行きましょうか!」おっさんがそう言った時でした。
koyaさんがいつになく弱弱しく「皆さんで行ってください、どうも体に力が入らないんです」どうやら体調不良のようです。そしてyamaonさんも「私は妙敷山へ行きます」。
koyaさんは下山を開始し、kamiさんおっさん&おばさんの3名が当初の予定通りピパイロ岳へ向かったのです。しかし時すでに9時35分です。とにかく時間を見ながらいけるところまで行くことにしました。
ハイマツに覆われた急斜面を一気に下ります。足場はかなり不安定でした。と言うのも岩に氷がついていて大変滑るのです。かと言ってアイゼンをつけるわけにはいきません。
1歩1歩慎重にハイマツと大小の岩をくぐり抜けるように進みます。
ズルーー突然おっさんの足が滑りました、懸命に堪えます、、つりそうになる足、、、をなだめて更に進みます。尾根上の雪渓へ出たり夏道へ戻ったり約40分くらい進み(標高約1650m付近)雪渓上で一休み。
「どうしましょう、現在10時15分です。行けない事は無いけれどこの調子ではギリギリですね」と、おっさん。「そう言えば今日は共同装備だったので、救急箱はymaonさんが持っているんですよね。なにかトラブルがあったら危険ですね」と、kamiさん。おっさんは「戻りましょう、無理せずに、、、又夏に来ればいいんだから」
おばさんも頷きピパイロ岳へ向かって「待っててねぇーーー又来るからぁーーー」と叫んだのでした。一行は伏美岳山頂への急斜面を登り始めたのです。11時山頂へ戻りました。
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