富良野岳方面はまだまだくっきりと晴れあがっていた。これは救いだった。 私達はここからのお花畑に注目していたのだ。不安と期待が折り重なったその歩みは、それはゆったりとしていて、しかし何故かリズムが無く、あっちをキョロ!こっちをキョロ!と視線を走らせ、 鋭い眼鏡が光り輝いたとき、それは大きな叫び声となり、走り寄る姿はまるで少年と少女のようでもあり・・・・・・そんな発見につらい登りもさほど感じることもなく、納得しながら山頂へたどりついた、8時35分。 |
富良野岳山頂へ向かう |
早速記念写真を撮り、原始ケ原方面の展望に見とれ、かと言って下からは雲が涌きあがるようになってきて十勝連峰の姿は見えず、 でもでも山頂にいる人達の話は、やはりこれまでに見た花の話しだった。 それは「コイワカガミ」であり「エゾルリソウ」であり、、、、、 そして今朝早く上ホロカメットク避難小屋付近に熊が現れた話しであり、 「これから向かうと」いうと、「熊さんによろしく」などという会話になったりして、山談義なんかも始まればあっという間に時間がたち・・・・・・・・9時10分富良野岳から下山開始したのである。 |
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