どんどん登っていくと、嗚呼、ああーーー、遂に目の前に梯子がーーあーーーー、 それは恐ろしく急角度であり、木製の梯子に続きスチール製の梯子が取り付けられていたのでした。 「こ、こ、これを登れって言うの???」おばさんはおおいにビビリ、でも山頂はもうすぐな訳で・・・・・まずはリュックサックをこの場にデポして空身で登ることにしました。 この頃から何故かおっさんが元気になりました。「3点確保ーーー」とか「手を離すなーーー」とか「ユーーックリーーーー」とか、おばさんに指示し始めたのです。おばさんは震えながらも1歩1歩登り始めました。 下からおっさんのやかましい声が聞こえています。でもおっさんはしっかりとデジカメのシャッターを押していたのでした。
最初の梯子
山頂直下の梯子
連続した二つの梯子を登り切ると、又目の前に連続した2つの梯子が・・・・これがいよいよ山頂への最後のアタックのようですが、これが又すごい角度で・・・・・・おばさんはますますビビリ、おっさんの声は一段と高くなったのでした。
剣山山頂
そして10時10分ついに山頂です。 頂上の岩には剣が突き刺さり、鎖で囲まれています。 おばさんはスックとその側へ立ちました。記念撮影です。 十勝幌尻岳、伏美岳方面の展望を確認したおっさんは?おっさんは???あれれ、あの高所恐怖症のおっさんが俄然元気なのです。「ここで山頂ラーメンでも食べる???」などという言葉も出る始末。いったいどうなったのでしょうか? おばさんは浮き足だっていました。下りるときのあの梯子のことを考えていたのです。
10時20分下山開始しました。 やはり最初の梯子におばさんは震えました。1歩目はどうしても前を見て足を踏み出さなければならず、でも前はストーーンと落ち込んでいるわけであり、それはもう怖いわけで・・・・ 「手を離すな・・・右足を下ろせーーー次は左足ーーー」おっさんは大声で指図しました。ふーーーっ!!何とかクリアー、おっさんはと言えばなんなくすんなりと下りたのでした。 「ほおーーーーっ」安堵のため息!!それからというもの一気の下山、12時10分登山口到着です。
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