「見えたよっ」木々の間から小屋が見えてきた。緑と沢の水音に包まれながらひっそりと佇む冷水小屋、「良いムードだよなぁ」そう呟きながらシャッターを押す、8時35分。小屋の前には湧き水がパイプを通してほとばしる〜とても冷たい!ほっと一息つきながら小屋の中を覗いてみる、小屋番さんがいるようだ。 小屋のすぐ横からはいよいよ一気の急登が始まる。「さあ、ここからだぞっ」ちょっと気を引き締めてゆっくりと登って行く。 |
ひっそりと佇む冷水小屋 |
小屋の横から急登が始まる |
急登に耐えながら、、、俯きながら、、、とにかくひたすらに〜〜〜そんな辛い登りが続く。「ちょっと休もうか・・・」ザックを下ろしてドリンクを飲み干す〜〜〜ふぅ〜〜〜「暑いなぁ」「すごい暑さね」、、、「もう大分来たんじゃない?」「いやぁ〜〜まだまだこれからじゃないの・・・」以前登った時の記憶を思い出しながら〜GPSで現在地を確認する。予想通りだった、、、そしてまた俯き加減に登りだす。 ちょっとなだらかになって来た登山道、振り向くと無意根山、、、そして羊蹄山も見えていた。「展望はもう間違い無いな」そう言いながらもやはり「見えてるうちに主義」の私はカメラのシャッターを押す。おばさんは苦しそうに屈みこんで登山道脇の花々にカメラを向けていた。 |
羊蹄山をズームで |
やがて登山道は平坦になってきて背の高い笹に囲まれるようになり、山頂へと続く長い道がまだまだ続くことになる。上空の青空が確認できるようになって来た。と言うことは結構直射日光も受ける状況になって来た。「これはちょっと辛いぞっ」お互いそう思っているのだろうが言葉には出さない。辛いと言ったところでその苦しさから逃れることは出来ない。とにかく我慢するしか無いのだ、、、 そこまでして登らなくても・・・と言われそうだが!いやいやあの山頂に立った時に・・・、それは人それぞれではあるのだが〜登る辛さを忘れさせるのに十分なものが得られるのだ。10時10分、前方の視界が突然開けて青空の山頂に飛び出した。登山口から3時間5分! |
背の高い笹のトンネル |
ついに山頂へ・・・ |
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