青空に広がる稜線を進む

さて7合目に着いた時には、上空は予想通りの青空となっていました。「暑いねぇ」二人は早くも汗を拭きながら水分補給です。うっすらとしたガスはまだ眼下に流れてはいましたが、いつもなら「晴れてるうちにぃ〜〜〜」と写真を撮るおっさんも、さすがにこの日は自信たっぷりと余裕の表情です。

「行きましょう」休む間も無くおばさんは稜線を歩き始めました。

大きな起伏を乗り越えて

新緑がまぶしいばかりの広い稜線に続く登山道、小さなお花が二人の歩を待ち構えるかのように咲き誇り、時折吹く風もかえって涼しさを運んでくれて、、、振返ると稀府岳の山裾を包みこむように、柔らかな白さ?のガスが流れこんでいて、それはそれでまた美しく、、、更に目を転じると室蘭岳やカムイヌプリが足元に咲くシラネアオイの彼方にくっきりと見えていて〜〜〜

可愛い花々、広がる光景、心地よい風、吹き出る汗をそっと拭いながら、二人はゆっくりと山頂へと向かって行ったのでした。

広がる稜線

稀府岳
稀府岳(左)と7合目方面

室蘭岳
室蘭岳とカムイヌプリ

この日は前紋別岳からはっきりと山頂方面を見通すことが出来、遠く羊蹄山も浮かんでいるのが見えているわけであり、登山道の両側に咲くシラネアオイを堪能しつつ、更にシラネアオイの丘に向かって進んで行くことになるのです。
登って来た稜線の彼方には、噴火湾の彼方にうっすらと浮かぶシルエットが、、、「駒ケ岳だよっ・・・」おっさんは指差しながらカメラを構えていたのでした。

遠く駒ケ岳
遠く駒ケ岳がうっすらと浮かぶ

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