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この日の天気は、スタート時点ではほぼ高曇り~登るにつれて陽射しも感じられるようになった。風は弱く湿度がやや高くて、歩いているとじっとりと汗ばんで来る。それでも直射日光を浴びる事は無く登山日和だったと言えるだろう。

やがて前方には山頂部の岩峰が見えて来て~視界もぐんぐん広がって来る。立ち止まり振り返るとそんな光景が目に飛び込んで来るのだが、ここは休まずにもうひと登り。午前9時35分、塩谷丸山の頂上に立った。いつも通りのゆったりペースだ。眼下には忍路から余市へと続く海岸線とやや霞む積丹半島の山々が見えていた。

若い方々がここで寛いでいたが、私達は奥の祠と錨のある岩場へと進んだ。岩場を這うように咲くツルアジサイが美しい。足元にはカワラボウフウやエゾノキリンソウが咲き始めていた。

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前方に山頂部の小さな岩峰を見て

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もうひと登り

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眼下に広がる忍路~余市へと続く海岸線

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祠と錨がある岩場へ

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岩場を這うようにツルアジサイが咲いていた

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カワラボウフウ

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エゾノキリンソウ

やや霞んでいる印象はあるものの毛無山や大黒山、遠藤山方面の展望が広がる。ザックを下して大休止だ。汗を拭い軽食を頬張りながら水分補給。さすがに土曜日とあって大勢の方々が寛いでいる。遠藤山方面からから二人の女性が登って来た。「遠かったでしょう」「また同じ道を戻らないといけないんです」。

遠い岩場に咲くイワキンバイをズーム撮影。私達の大好きなバラ科の多年草だ。近くの岩場にも咲いてくれるのがうれしい。

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手前に毛無山、奥に大黒山を見る

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遠藤山方面

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岩場に咲くイワキンバイをズーム

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イワキンバイ
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この岩場に次から次へと到着する人々、「今日は土曜日だからね」、私達は入れ替わるように下山を開始した。眼下に日本海を見ながら草原状の台地に下りて行く。往路ではまだ閉じていたハナニガナとシロバナニガナが陽射しを受けて咲いていた。それがウツボグサと競うかのように登山道脇を彩る。「すごいな~まるでお花畑を歩いているようだよ」。

すごいのは咲く花々だけでは無かった。それは次々と登って来る人達の列だった。「こんにちは」何度も何度も挨拶を繰り返す。人気の山ではあるけれど「これほどまでとは・・・」と驚きながら下って行く。そして駐車場に下り立ってさらに驚くことになる。30台を超える車がとまっていたのだ。

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眼下に日本海を見ながら下山

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まるでお花畑のようで

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ハナニガナとウツボグサ

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ハナニガナ

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シロバナニガナ
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クモキリソウ
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コースタイム(含休憩時間)
駐車場 07:35  登山口 07:45  山頂 09:35-10:30  登山口 11:45  駐車場 11:55
【歩行距離 6.8km  延行動時間 4時間】

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