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分岐からは中岳方面へと続く稜線、そして旭岳が大きな山容となって目に飛び込んで来る。眼下に広がる裾合平方面が美しい。そのまま休む事無く、北鎮岳へと向かう。ちょうど先行していたツアーの方々が下りて来た。挨拶を交わしながらすれ違い、いよいよ山頂への急登となる。
見た目以上に近いことは知っているので、急がずにゆっくりと登って行く。高度が上がるにつれてぐんぐんと背後の展望が広がって来る。何度も立ち止まり、、、山座同定を繰り返す。やがて二つのケルンの間を抜けてひと登り、北海道第二の高峰「北鎮岳」の山頂に立った、11時25分。お鉢平展望台から50分だった。


中岳方面へと続く稜線と奥に旭岳


眼下に裾合平方面を見る


ちょっとズームで


眼下の北鎮分岐に集う人々


前方に二つのケルンを見てもうひと登り



数名の若い人達が寛ぐ山頂、ザックを下して久しぶりの大展望を楽しむ。眼下のお鉢平を囲む稜線の奥に連なる山々のシルエット、それは石狩連峰であり、忠別岳であり、そしてトムラウシ山だ。視線を移して、この角度からの黒岳方面と奥に北大雪の山々を見る。さらに~鋸岳、比布岳、安足間岳、そして天を突くかのように聳え立つ愛別岳だ。ザックを下してそんな光景を見ていると、過去に歩いた山行が走馬灯のように脳裏を巡る。「やっぱり山はいいなぁ」そんな言葉を飲み込みながら至福のひと時を満喫した。


眼下にお鉢平、奥にトムラウシ山やニペソツ山が


忠別岳とトムラウシ山をズーム


左奥にニペソツ山をズーム


遠くクマネシリ山塊も見えた


凌雲岳と黒岳の奥に北大雪の山々が


安足間岳、比布岳、愛別岳


手前に鋸岳、奥に愛別岳


安足間岳への地肌むき出しの稜線をズーム

さて、北鎮岳からは一気に下ってお鉢平展望台へ~小休止して雲ノ平を進んだおばさんと合流だ。「なんとか撮れたわよ」往路ではなかなか撮影する機会に恵まれなかったシマリスをカメラにおさめて、満足そうな表情だ。再び紅葉シーンのおさらいをするように~黒岳石室、黒岳へと向かって戻って行く。黒岳の山頂にはまだ大勢の人達が寛いでいた。


エゾシマリス(おばさん撮影)


前方に黒岳を見て










黒岳から下山して行く。私はもう一度まだ見られた花々を撮り直し、8合目ではおばさんが待っていてくれた。それにしても黒岳の登山道のなんと歩きやすいことか、整備されている方々に感謝である。まだ次々と登って来る人達が続いていた。石室泊りの人達が多いようだ。15時ちょうど、7合目登山口に到着。すぐにリフトとロープエウィに乗り継いで駐車場へと下り立った。


黒岳から下山


ナキウサギ(おばさん撮影)

コースタイム(含休憩時間)
7合目登山口 06:55  黒岳 08:10-08:30  黒岳石室 09:00-09:15  お鉢平展望台 10:25-10:35  北鎮岳 11:25-11:40  お鉢平展望台 12:10-12:30  黒岳石室 13:20-13:30  黒岳 13:55  7合目登山口 15:00
【歩行距離 12.8km  延行動時間 8時間5分】

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