2019年7月12日午前6時、始発の層雲峡黒岳ロープウェイで5合目へ。更にリフトを乗り継いで~黒岳の7合目登山口スタートが午前6時40分。私達は黒岳を目指して登り始めた。先行して行く人達や後続のツアーの方々など~いつも通りの賑わいを見せる登山道を進んで行くことになる。 この日の天気予報はやや微妙だった。午前中は曇りで午後から夕方にかけて雨もあるかもしれない。「まあ、なんとか午前中はもつんじゃない」高曇りの空を見上げながら私は呟いた。風はほとんどない、ゆっくりとこれからの山行への期待を胸に歩を進めて行く。今回の行程は~黒岳に登って石室へ~更に奥の雲ノ平を歩いてお鉢平展望台までの道のりだ。登り始めてほどなく展望が開けて来て、やや霞んではいるものの、ニセイカウシュッペ山や屏風岳等の北大雪の山々のシルエットが見えて来た。 |
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ニセイカウシュッペ山と平山方面 |
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屏風岳方面を望む |
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さて、今回のレポートもそのタイトル通りに「花紀行」をメインに進めて行くことになる。さすがに登り始めではまだ花々があまり開花していなかった。本格的に楽しめるようになったのは8合目近くになってからだろうか。早い時期に咲く花々が目につき始めた。そんな中でヒメタケシマランを見たのが辛い。とにかく撮影が大変だからである。次々と登って来る人達の列が続くので、ゆっくりと時間をかけている閑は無い。ササッとシャッターを押して~次はショウジョウバカマだ。サンカヨウやジンヨウキスミレはやや終盤、アラシグサはやっと咲き始めたところ。エゾノイワハタザオがあちこちで見られた。 |
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ミネカエデ |
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この黒岳北東斜面の登山道について歩くたびに思うことだが、年々整備が行き届いてとても歩きやすくなっている~ありがたいことだ。この日の登山道には何か所か残雪があったが、足元が登山靴であればほとんど問題が無い程度であった。ただ踏み抜きには注意したいところもあった。 高度が上がるにつれて登山道周辺の彩りに目を奪われる。ゆっくりペースの私達の後ろには20名ほどのツアーの方々が続いていた。リーダーの方が~「はい、後ろから2名登って来ます」「下りて来る人がいます」と声をかけて誘導されていた。やがて前方にはマネキ岩が見えて来た。紅葉シーズンならその美しさに圧倒される場面でもあることろだ。 |
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何か所か残雪があった |
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前方にマネキ岩を見て |
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ハクサンチドリが咲き始めていた。この時期にはあちこちの山域で楽しめる花でもある。大雪山系や日高山地などで見られるウズラバハクサンチドリも咲いていた。葉に斑点があるタイプだが、見つける喜びは楽しい。キバナノコマノツメはやや終盤だったもののまだ塊りを為して咲いているものもあった。ウコンウツギはちょうど見頃を迎えたところ、登山道脇や周辺の斜面を彩っていた。エゾノハクサンイチゲ、そしてクロユリも見られた。 |
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キバナノコマノツメ |
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ウコンウツギ |
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エゾノハクサンイチゲ |
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クロユリ |
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