2019年7月4日、私達は銀泉台の駐車場に下り立った。風は無く高曇りの空模様、「なんとかもってくれるといいわね」「午前中は大丈夫だと思うよ」。先行していると思われる車は数台ほど、装備を整えていると後続の車が2台ほど来たが~平日とはいえ予想外の静けさだ。 午前6時、いよいよ赤岳に向かって歩を踏み出す。やがて赤岳登山口の標識を見て、急斜面をゆっくりと登って行く。登山道がトラバースするようになると雪渓歩きが始まった。眼下に押し寄せる雲海と奥に霞む北大雪の山々が美しい。私の大好きな光景でもある。 |
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急斜面を登って |
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雪渓歩きが始まった |
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眼下に押し寄せる雲海と奥に霞む北大雪の山々を望む |
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さて、今回の山行レポートも例年のタイトル通り「花紀行」である。私達にとってはこの時期もっとも楽しみにしている山歩きだ。最初は咲き始めたばかりのハクサンチドリ、そして白花のノビネチドリ見つけて歓声をあげる。もう少しで咲きそうなヒメイワショウブ、小さなイグサ科の植物はコゴメヌカボシだろうか。ツマトリソウ、ホソバイワベンケイ、そして銀泉台までの道路沿いに沢山咲いていたウコンウツギも目に飛び込んで来る。 |
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コミヤマカタバミ(帰路撮影) |
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ホソバイワベンケイ |
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ツマトリソウ |
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ウコンウツギ |
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最初は短い雪渓も第一花園付近では結構緊張を強いられる長さだ。刻まれているステップにしっかりと足をのせて慎重に進んで行く。念のため持参した軽アイゼンは使用しなかったが、気温の低い時間帯などでは注意が必要だろう。雪渓を終えるとひと登りでかん木帯のトンネルだ。登山道に雪渓からの水が流れていることが多いところだが、随分整備されていて歩きやすい。第二花園は全面雪に覆われていて、次のコマクサ平への登りは一部夏道でその後半が雪渓歩きとなった。広がる展望は・・・と言いたいところだが~遠望はほとんど霞んでいた。 |
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第一お花畑付近の雪渓を行く |
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水の流れるかん木トンネル |
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第二花園は全面雪に覆われていた |
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コマクサ平への登りは一部夏道 |
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今年も見られたウスバスミレ、もう少しで咲きそうなエゾヒメクワガタ、ミツバオウレンとエゾイチゲが今が盛りと群生していた。低木の花では~ミヤマエゾクロウスゴ、国内では大雪山で見られるヒメイソツツジ、そしてヒメクロマメノキが可愛い。 7時45分、コマクサ平に到着。さてお目当てのコマクサは~ちょうど見頃となってあちこちに咲いていた。周辺にはガスが漂い始めていた。 |
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ミヤマエゾクロウスゴ |
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ヒメイソツツジ |
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ヒメクロマメノキ |
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ミツバオウレン |
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エゾイチゲ |
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コマクサ平へ |
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