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小泉岳への分岐には木製のベンチ?があって休憩できるのだが、小泉岳の山頂標識周辺で休む人達も多くなったようだ。この日は行きも帰りも多くの人達が寛いでいた。雲がどんどん広がって来る、湧き上がってと言う表現の方が良いかもしれない。それでもこの広い小泉平を下って行く心地良さは大雪山を実感するところでもあると思う。まだ青空の下にその姿を見せる白雲岳、そしてなだらかな稜線の奥を歩く岳人の姿に何となく壮大なスケールを感じてしまうのだ。

久しぶりにクモマユキノシタの大きな株をあちこちに見て、更に~一面に林立する大雪山の固有種エゾハハコヨモギが圧巻だ。サマニヨモギとは違って白い毛が密生していて全体的に白っぽく見えるのが特徴のようだ。分布が北海道のみのレブンサイコ、花の色は黄色から茶褐色に変わるようだが、葉もとても美しく感じる。チシマギキョウ、リシリリンドウと続く。

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小泉平を行く

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白雲岳

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なだらかな広い稜線の奥に岳人の姿が

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クモマユキノシタ

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林立するエゾハハコヨモギ

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エソハハコヨモギ
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レブンサイコ
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チシマギキョウ

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リシリリンドウ

黒っぽい雲が流れ始めていたが雨が降りだすほどでも無いようだ。「こんにちは~」後続の人達や緑岳方面から来る人達とすれ違う。それでもカメラを構えてじっくりと観察する人達は予想以上?に少ない。広い小泉平を埋め尽くすように咲く花々は~チシマキンレイカ、エゾツツジ、イワブクロ、エゾハハコヨモギであり~さらにキバナシオガマやムカゴトラノオ、そして花後のチョウノスケソウに一輪の花を見つけてカメラを向けた。

「凄いわね~」「この時期も素晴らしいね~」、そんな花々を堪能しながら少し広い登山道脇で大休止だ。行き交う人の姿も本当に少ない。軽食を頬張りながらゆったりとした時の流れの中に身を置いた。

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チシマキンレイカ、エゾツツジ、イワブクロ、エゾハハコヨモギ等が咲き乱れ

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エゾツツジの群落
その他の画像  その1  その2
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チシマキンレイカ
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キバナシオガマ
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チョウノスケソウの花と花後

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ムカゴトラノオ

「そろそろ戻りましょうか」ガスが流れる緑岳を見ながら、板垣新道の分岐の手前で私達は戻ることにした。ゆっくりとゆっくりと来た道を登って行く。小泉岳の標識前で寛ぐ人達を横目に分岐まで進んでベンチに座った。yamazさんのお知り合いの方々が通過して山談義を楽しむ。

下山途中で見かけたチシマクモマグサはもう終盤、今年はもう見られないかもしれない。ヒメイワタデに囲まれた花後のホソバウルップソウの姿が何となく寂しさを誘う。

第四雪渓、第三雪渓とどんどんと下って行く。第二花園付近や第一花園付近ではまだ登って来るグループやツアーの方々とすれ違った、もちろん途中までの行程なのだろうが・・・。午後3時ちょうど、銀泉台に下り立った。今回の総行程は約13kmであった(GPSトラックによる)。「お疲れさまでした」「また機会がありましたら」そんな言葉を交わして私達は札幌への帰路に着いた。

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前方にガスが流れる緑岳を見て

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チシマクモマグサ

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ヒメイワタデに囲まれたホソバウルップソウの花後

今回のコースタイムは参考になりませんので省略します。

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