稜線に飛び出して少し進んだ地点の、雪に埋もれた廃屋付近で大休止。ザックを下して水分補給、ミネラル補給をしながら後続との時間調整。皆さんそれぞれのペースで順調に登って来る。おばさんも私もここまでほとんどストレス無く登って来た。今回は若い人も多くて、さすがに元気いっぱいでその会話も楽しい。私達はほとんど二人だけで歩いているから、シーズン最初の恒例の登山会はとても新鮮味があって楽しい。
「さあ、そろそろ行きましょうか」リーダーのtakamさんの声でザックを担ぎあげる。ここから1088mピークまでは細い雪庇の上を進む。心配された風は弱く、雪質も柔らかすぎず固すぎず~雪庇も安定していて且つほとんど埋まる事も無い。アイゼンも持参しているがどうやら必要なさそうだ。
やがて前方に豊似岳の前衛峰とも言える鋭峰1088mピーク、そしてその右に延びる稜線の先には美しい観音岳がスッキリと見えて来た。「これだよな~」何度も見ているのだが、やはりその美しさに打たれて~ファインダーを覗き~何度もシャッターを押してしまう。そんな光景に浸りながらの山行ではあるが、「あまり雪庇の縁に寄り過ぎないようにして」と声を掛け合いながら進んで行く。
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鋭峰1088mピークが美しい
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1088mピークに向かって雪庇上を行く
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1088mピークから北東へ続く稜線に聳える観音岳
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雪庇上を慎重に進む
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豊似岳からオキシマップ山へ向かって下る稜線、奥にルチシ山が見えている
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ハイマツを交わしてひと登りで1088mピークだ。先を進むリーダーに「見えてますか」とおばさんが叫ぶ。「見えてるよ~」その声に私も急ぎ足でおばさんの後に続いた。
「わぁ~~~」歓声があがる。目に飛び込んで来る白い日高山脈は圧巻である。そして前方には優しい表情の豊似岳が見えているのだ。「凄いね!」「素晴らしい~!」、じっと見つめている人、カメラを向けている人、山座同定を楽しむ人~誰しもがこの光景を堪能していた。
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ハイマツを交わして
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1088mピークに立つと一気に展望が広がる。歓声が上がる瞬間だ
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前方に豊似岳
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目に飛び込んで来る日高山脈は圧巻だ
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