コルで小休止して水分補給だ。「いよいよね」「ここからだぞ」汗を拭いながら自分自身に言い聞かせるように呟く。急登への序章はゆるやかに始まる。やがて「あと1000M 尻別岳遊歩道」の標識を見て階段を登り始める頃から段々と斜度が増してきて~所々に垂れ下がった補助ロープにつかまったり、足元の滑りやすい崩壊地では慎重に歩を進める。「ゆっくりでいいぞ」先を進むおばさんに下から声をかけた。 |
コルからまずはゆるやかに登って |
あと1000mの標識を見ると傾斜が増して来て |
階段登りからいよいよ急登が始まる |
ところどころに補助ロープが垂れ下がり |
滑りやすい崩壊地 |
【尻別岳に咲く花 その3】 咲き始めたヒメゴヨウイチゴ、チシマフウロはまだ蕾状態のものも沢山あったがほぼ見頃を迎えつつあった。ただほとんどの花が日射しを受けて谷側を向いているので、撮影出来る花を見つけるのに苦労した。コキンバイはもう終盤、やっとまだ綺麗に咲いているものを見つけた。フデリンドウはあちこちで顔を出し始めていて~大きな株を見つけてしゃがみ込む。 |
ヒメゴヨウイチゴ |
チシマフウロ |
コキンバイ |
フデリンドウ |
まだまだ急登が続いていた。喘ぎながらも咲く花々を見つけると、いつものパターンの始まりである~先行するおばさんが立ち止まり、私が後を追ってカメラにおさめる。これが単独だったらかなり大変だろう。花を確認する毎に、撮影する毎に~何度もしゃがみ込みそして立ち上がるのだから。 突然顔に冷たいものを感じた。「えっ? 雨?」いつの間にか上空にはうっすらと雲がかかっていた。すぐにポツポツと雨が落ちて来たが~ひんやりして気持ちが良い程度であり、その雲も発達するようには感じない。私はカメラが気になって~撮影補助用に持ち歩いている傘をさした。風が無い時には場合によっては重宝な一品でもある。そんな雨もすぐに止んだ。 「あと500M」の標識を見るとひと登りで頂上へと続く稜線上に出る。ほっと一息つきながら振り返ると眼下の留寿都リゾートの奥に洞爺湖が見えていた。頂上稜線は心地良いゆるやかな散歩道だ。足取りも軽く山頂に向かって進んで行く。 |
あと500mの標識を見て |
頂上へと続く稜線 |
振り返ると洞爺湖が見えていた |
【尻別岳に咲く花 その4】 ハクサンチドリがあちこちに咲いていた。淡いピンクや濃い斑のあるもの等~様々な色合いを楽しむことが出来た。少ないながらもヒメイチゲやサンカヨウも見られた。センボンヤリは所々で大きな塊で咲いていてビックリ、その舌状花は立派な?ものが多かった。 |
ハクサンチドリ |
ヒメイチゲ |
サンカヨウ |
センボンヤリ |
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