山頂手前のポコ(標高約720m)はまるでここが山頂かと思えるほどだが、幌平山へはここから少し下り気味に尾根を辿る。と言っても山頂迄はもう500mほどである。右側に張出す雪庇に注意しながら進んで行くが、眼下に支笏湖を見ながらどんどん広がる展望を欲しいがままの気持ちの良い尾根歩きだ。
前方に紋別岳の姿を見て、ほどなく幌平山山頂に到着だ。午前10時15分、登り始めてから2時間05分だった。先行トレース無しで自分達のゆったりペースとしてはまずまずのコースタイムだろう。
|
|
眼下に支笏湖を見ながら歩く尾根は爽快だ |
画像クリックで幅1024ピクセルのパノラマ画像表示
|
幌平山山頂にて
|
左に紋別岳
|
山頂には木に打ち付けられた標識があった。ザックをおろしてミネラル飲料を飲み干し、おもむろに展望を確認する。「あっ、ほら~オオカメノキよ、冬芽が」「そうそう、以前登った時にも見たよね」、何となく近づいている春の訪れを感じながらカメラを向けた。
眼下に広がる支笏湖、その対岸にある逆光の風不死岳と樽前山はまるで湖に浮かんでいるかのようだ。支笏湖温泉街の方向には紋別岳、そしてやはり湖から立ち上がるかのように裾野を広げる恵庭岳~そのピークである岩塔部はまさしく天を突くかのように神々しく光り輝いていた。
|
|
オオカメノキの冬芽
|
支笏湖の対岸に樽前山と風不死岳が浮かぶ
|
恵庭岳
画像クリックで幅1024ピクセルのパノラマ画像表示
|
山頂からの展望を楽しんでちょっとだけの軽食を頬張り、すぐに下山を開始した。登りで振り返りながら確認した展望が、次から次へと前方に広がる。恵庭岳や漁岳、空沼岳~そんな光景を再度楽しみながらどんどんと下って行く。
644m標高点を過ぎたあたりで、スノーシューの単独の男性が登って来た。「こんにちは~トレース借りましたよ」そんなちょっとした言葉が私達の心には何となく清々しい。ひょっとして?と期待していたクマゲラの鳴き声は全く聞かれず、そのまま最後の急斜面を下る。11時45分、スタート地点の駐車場に到着した。「お疲れさま~」いつもの言葉が心地良い。
今シーズン初めての冬山行、さて次回はあるのか? 全く予定はたてていない、気の向くまま流れにまかせてと言うことになりそうである。
|
恵庭岳を見ながら |
|
漁岳と小漁岳を見ながら下山 |
|
コースタイム(含休憩時間)【先行トレース無し、軽ラッセル】
オコタン分岐駐車場 08:10 681m 08:50 644m 09:20 山頂 10:15 【登り 2時間05分】
山頂 10:25 644m 11:00 681m 11:30 オコタン分岐駐車場 11:45 【下り 1時間20分】
|
GPSトラック
|