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クレーターを囲む稜線を進んで行く、前方にニセコアンヌプリが見えて来ると山頂は近い。午前9時15分、誰も居ないイワオヌプリの山頂に立った。ややどんよりとした空模様の下に大きな山容のニセコアンヌプリを見る。

風が弱いので寒さはほとんど感じない。しかし、この山に登っていつも感じることだが~標高差にして400mにも満たない初心者コースではあるが、地肌むきだしの遮るものの無い山頂周辺は、一旦天気が崩れてガスに巻かれるとその表情は一変する。視界がきかないと火山灰地の登山道を見極めることは難しくなるからだ。私達はコンパスや地図、そしてGPSも持参しているが、天気の悪い日には近づかないようにしている。

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前方にニセコアンヌプリを見ながら

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イワオヌプリ山頂へ
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ニセコアンヌプリ

山頂では水分補給をしてすぐに下山を開始した。途中で3人組の女性が登って来たのだが、今回の山行で出会った数少ない登山者であった。それほど静かな山行となったのである。眼下に紅葉を見ながら急斜面を下り、イワオヌプリ分岐を右へ進みほどなくニトヌプリ分岐、そのまままっすぐに小イワオヌプリとのコル(大沼方面)へ向かった。やがて前方に小イワオヌプリが見えて来る。その斜面もちょうど色づき始めと言った印象だった。

夏真っ盛りのシーズンには登山道脇に咲き誇っていた花々は、今度は果実となって楽しませてくれる。シラタマノキやマイヅルソウ、ゴゼンタチバナ、そしてツバメオモトの青実と数は少ないものの黒実も結構見られた。

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イワオヌプリから下山開始

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ニトヌプリ分岐を大沼方面へ

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小イワオヌプリのコルに向かって

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小イワオヌプリの東斜面

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シラタマノキの果実

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ツバメオモトの青実

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ツバメオモトの黒実

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マイヅルソウの果実

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ゴゼンタチバナの果実

コルを過ぎると火山灰地の登山道を、お花畑に囲まれるようにして進んで行く。前方には大きく青空が広がっていたが、上空には相変わらず雲も多く陽射しが遮られる。ほどなく~地肌むきだしの急斜面を横切る。

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コル付近のお花畑を行く

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地肌むき出しの斜面を横切る


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