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「雲が来てるみたいよ」おばさんの声をきっかけに、すぐに下山を開始した。あっと言う間に薄い雲に覆われて~周辺の展望も消え去り~爆裂火口にも次々と雲が押し寄せる。「逃げるが勝ちさ~」山頂でゆっくりと食事している人達も居たが、私達は一目散に下って行く。それでも、次から次へと登って来る人達が続いた。どうやら引率の先生と一緒の学生さん達だろうか、「こんにちは~」声をかけながらすれ違う。

稜線からD尾根に下る頃には上部の雲は消え去り~「ほらっ、見て~あの紅葉、凄く綺麗よ」まだ火口の下部に漂う雲の合間から見事な輝きが見られた。

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雲に包まれながら下山開始

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爆裂火口に押し寄せる雲

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富良野岳を見ながら下山


眼下に素晴らしい紅葉が見られた

急な階段をどんどん下って行く。登る時には日陰になっていた部分である。そこには見下ろす感じの紅葉が展開した。まだこれからと言う印象もあるものの、昨年見た時に比べると圧倒的に綺麗だった。沢の下部からは見上げる感じでその輝きを見る。「やっぱりここがひとつのポイントかな~」「ここは綺麗よね~」。

ゆっくりと休みながら見たいロケーションではあるものの、残念ながらここは狭い登山道、しかも休むところはあまり無い。これから登る人達や小屋泊りの縦走装備の人達も登って来る。そんな訳で下山しながらの紅葉観賞となる。

さてその下山中、「ピチッ、ピチッ」とナキウサギの声が響いた。「どこどこ、近いわよ!」周辺を見回してもその姿は無い・・・いやっ、、、「あそこよっ、あそこにいるわ」おばさんが指差す。こんな時に限っておばさんはカメラを持参して来ていない。私は標準ズームレンズの望遠側(と言ってもフルサイズで75mm)でファインダーを覗いた。岩の上に居たナキウサギをパチリ、もうワンショット!「まあトリミングすれば何とか」、今回もそんな楽しい出会いがあった。

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押し寄せる雲と紅葉を見ながら

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ナキウサギ(標準ズームレンズ フルサイズで撮影 トリミング画像です)
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爆裂火口に向かって斜行しながら下って行く。押し寄せる白い雲と奥に火口壁、そして手前の斜面に紅葉(黄葉がメインだったが)が日射しを受けて程よい情景を醸し出す。「ヨシッ、今だ!」私の好きなスポットである、登って来る人達の姿が視界から消える瞬間を待ってシャッターを押す。

12時20分、登山口に到着。駐車場はまだ満車状態だった、、、装備を解いて車に乗り込み下って行く。道路脇に延々と車列が続いていた。

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爆裂火口に押し寄せる雲と紅葉と
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コースタイム(含休憩時間)
登山口 06:25  上ホロ分岐 07:20-07:35  上富良野岳 09:00  上ホロカメットク山 09:15-10:00  上ホロ分岐 11:15-11:30  登山口 12:20 

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