title

私達が木道脇の花々の写真を撮っていると、縦走装備の二人組が登って来た。「あっ、やっぱりそうだ。又会いましたね」ニコニコと微笑みながらのお二人はブログる revivalでお馴染みの「ぎょ」さんたちだった。「あれまぁ~良く会いますよね」そう言いながら再開を喜ぶ。ぎょさん達とは本当にあちこちで出会う。「狙いのフィールドが何故か一緒ですよね」「いやはやビックリですよ」
今日はヒサゴ沼まで行くと言うお二人につられるようにして、私達も後に続いた。木道脇、そして草原の奥まで続くヨツバシオガマに思わず立ち止まり「凄いよね」「綺麗だわぁ」、「エゾコザクラも凄かったですよね」「白花も」「見ました見ました」花談義も交わしながら・・・登って行く。

1
縦走装備のぎょさん達の後に続いて

2
木道脇にはヨツバシオガマが一面に・・・

3
思わず立ち止まり

4
ヨツバシオガマの奥にトムラウシ山が見え始め・・・

5
左に忠別岳、右奥に霞む白雲岳方面

途中でぎょさん達は昼食休憩。私達はそのまま進む~チシマノキンバイソウに導かれながら・・・「このあたりで休憩しようか」「今何時かしら」「11時30分だね、山頂までは残り600mくらいかな」、「じゃあ、先に行って来て。私はこのあたり写真撮りながら休憩しているから」。登りのタイムリミットは迫っていた。別に山頂に拘るつもりは無いが~さすがに残りわずか、、、「ヨシ、じゃあひとっ走り行ってくるよ」まだまだ結構元気な私であった。

花も大体撮りつくしたからなだらかな木道歩きは軽快だ。山頂がグングン近づいて来て先行しているYNさんご夫妻を抜き、11時48分五色岳の平坦な山頂に立った。ここは高根ケ原方面からやって来る人達との交差地点でもある。賑わいはあったが私は忠別岳方面にカメラを向けた。奥の旭岳方面は残念ながら雲に隠れていた。写真を撮っているとYNさんご夫妻も登って来た。「お疲れさまでした、今後とも宜しくお願いします」とあいさつを交わして別れを告げた。

五色ケ原を下山中に「hasegawaさん」と声をかけられた。「デジカメ持って野に山に」でお馴染みのtarumae-yamaさんご一行だった。何と忠別岳を日帰りでピストンとのこと、いやはや驚きである。

6
チシマノキンバイソウに導かれて

7
チシマノキンバイソウの群落

8
山頂が近づいて来て・・・先行するYNさんご夫妻

9
.五色岳山頂は平坦な尾根上だ

10
忠別岳が間近に
画像クリックで幅1024ピクセルの画像表示

11
下山途中で出会ったtarumae-yamaさんご一行

五色岳では休むこともなく、すぐに下山を開始した。ほどなく・・・おばさんがゆっくりと登って来るのが見えた。「山頂まで行って来たよ」「そう、良かったね。じゃあ、下りようか」
既に計画のタイムリミットとほぼ同時刻だ。それでも・・・下りは花々の撮影にはあまり時間はかからないだろう。ゆっくりと広がる展望を楽しみながら下って行けば良い。広大な草原ではタカネトウウチチソウやミヤマアキノキリンソウが咲き乱れ~トムラウシ山も霞んではいるものの見えていた。ミヤマアケボノソウが咲き始め、シロウマチドリを見つけてカメラを向ける。

右にトムラウシ山を、そして五色ケ原の奥に東大雪の山々を見ながら、おばさんは軽快に下って行く。

12
石狩連峰を見ながら下山
画像クリックで幅1024ピクセルの「五色ケ原の奥に広がる石狩連峰」パノラマ画像表示

13
ミヤマアキノキリンソウ

14
トムラウシ山はやはり霞んでいた

15
イワギキョウ

16 17
タカネトウウチソウ ミヤマアケボノソウ

18 19
シロウマチドリ

五色ケ原に別れを告げて、五色ノ水場に向かって下って行く。急斜面を慎重にクリアして水場へ、冷たい水を飲み干し「フーッ」と一息つく。「時間はどうかしら?」「大丈夫、予定よりも20分ほど早い到着だよ」ヤブ蚊に追い立てられるように~今度は沼ノ原へ向かっての登りだ。縦走装備だった時にはこの登りは結構堪えたのだが、、、さすがに日帰り装備だけあってスンナリと沼ノ原へ!

前方には石狩連峰が一段と際立って見えていた。おばさんが突然立ち止まり、カメラを構えた。そーっと近づくと、ハイマツの上でビンズイが囀っていたのだ。「遠かったけど、撮れたよ」微笑むおばさんの作品?は「ビンズイとトンボ!」

沼ノ原分岐では2名の女性が寛いでいた。話しを聞くと~なんと石狩岳をシュナーダーコースから登り、ニペノ耳、根曲り廊下経由でこれからクチャンベツに下りると言う。「それって凄過ぎませんか?」と驚きながら、私達は日帰りで五色岳まで行って来た話しをすると、「それの方が凄いじゃないですか」お互いに驚きながらたたえ合う?。根曲り廊下も笹刈りされていて快適だったとの情報もいただいた。

20
沼ノ原に向かって下り始め

21
前方には石狩連峰が一段と際立って

22
ビンズイとトンボ! (おばさん撮影)

沼ノ原に別れを告げていよいよ急斜面の下りに入る。「良くこんなところ登ったね」と言いながら・・・「気をつけろ、そっちからだぞ」「そこにつかまって」、殊更ゆっくりと慎重に下って行く。「あっ、あれだよね~登りで写したのは」指差す先にその花を見つけて・・・私は又しゃがみ込むのだ。

16時30分、登山口に到着。結局予定通りの下山時間になった、「凄いね~まるで測ったみたいだよ」「お疲れさん~」。こうして私達の今シーズンの最大日帰りロング山行を終えたのである。

コースタイム(含休憩時間) 距離片道約11m、標高差778m  日帰り装備

クチャンベツ登山口 05:30  沼ノ原分岐 07:37  五色ノ水場 08:25  五色ケ原入口 09:20  五色岳 11:50  途中昼食 12:05-12:25  五色ケ原入口 13:30  五色ノ水場 14:00  沼ノ原分岐 14:35-14:55  クチャンベツ登山口 16:30


今回の行程の位置するところイメージ図は こちらから


登山ものがたりへ HOME