大きく張り出した雪庇上を慎重に進んで行く。時折〜真っ白い雪庇上を勢いよく黒い影が走り去る、上空を流れる雲の影だ。「相当風が強いようだな」、豊似岳からオキシマップ山へ続く稜線を見ると薄い雲が次から次へと流れ込んで来ていた。それでもまだ上空は大部分が青空だった。
ハイマツを慎重に交わしながら1088mピークへの最後の急斜面を登る。そしてハイマツを踏み越えるようにして強風の1088mピークに立った、11時10分。登り始めてから3時間10分だった。「どうだぁ〜〜〜見えてるか〜〜〜」私の叫び声におばさんは大きく頷いた。
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雪庇を慎重に登る
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左がオキシマップ山 後方にルチシ山が見える(画像クリックで幅1024ピクセルのワイド画像)
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ハイマツを交わして
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「これだぁ〜」「凄いわぁ」、薄い雲が流れ始めているものの、目の前には豊似岳、そして南日高の山々が大きく広がっていた。「見えてますよ〜」私は大声で後続の人たちに叫んだ。「おぅ〜〜〜良いね」「あれは楽古岳だよっ」「広尾岳はどれかしら」、しばし山座同定が続く。私はそんな声を聞きながらシャッターを押し続けた。
風は益々強くなり、薄い雲がどんどん入り込んで来ていた。「どうします山頂は・・・」「この風だし」「これだけ見られたんだから」「そうですね、ここでやめましょうか」「賛成です」「異議なし」、何度も登っている山でもあるし無理は禁物、国会審議とは違って?全会一致で豊似岳登頂は断念した。
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1088mピークに立つ
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大きく連なる南日高の山々 左端が楽古岳 (画像クリックで幅1024ピクセルのワイド画像)
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豊似岳(画像クリックで幅1024ピクセルのワイド画像)
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観音岳
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少し観音岳側に下って強風を避け昼食にした。30分ほど休憩して下山を開始する頃には・・・周辺はほぼ雲に包まれていた。「豊似岳はやめて大正解でしたね」登頂を断念した判断が正しかったことにほっとしながら稜線を下って行く。風は強かったが気温は低く無いのでほとんど寒さは感じない。稜線上の雪庇を無事通過してほっと一息、、、「ここまで来ればひと安心だね」〜そのまま尾根を一気に下って行く。
13時25分、登山口に到着。「お疲れさまでした、又の機会に・・・」「ありがとうございました」、笑顔の挨拶で解散が告げられた。
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雲に覆われた山頂方面
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雲が押し寄せる観音岳方面
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コースタイム(含休憩時間)
登山口 08:00 653m地点 08:55 稜線分岐 10:10 1088mピーク 11:10-11:45 稜線分岐 12:10 登山口 13:25 |