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11時10分、お鉢平展望台へ戻った。「撮れたかい?」私の問いかけにおばさんはニッコリと笑って「うん、シマちゃんは撮れたよ」。この時期のシマリスは冬眠に備えて食糧集めや巣材集めに忙しいようだ。下の2枚以外にも写真も掲載しているおばさんの写真ブログはこちらから

「私ね、お若い二人連れの方に話しかけられたの、ご夫婦かな。ホームページを見て参考にしてくれているんだって」「へぇ~そんな若い人が」ちょっと驚きながらミネラル飲料を飲んでいると「ピチッ、ピチッ」~ナキウサギの声が聞こえた。「何処だ?」「あっちから聞こえたけど」・・・じっと目を凝らしたが周辺には見当たらない。「今日はここまでだね」11時40分、黒岳石室に向かって戻り始めた。

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エゾシマリス(おばさん撮影)
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黒岳石室でも大休止、久々の登山は何となく名残惜しい。30分ほどゆったりとして~黒岳に向かって登って行く。「あっ、あの人達よ」前方に立ち止まっている二人連れの姿が見えた。近づいておばさんは話しかける「ナキウサギですか?」「さっきから声はするんですけど、見つけられなくて」。私も早速挨拶をさせていただいた「こんなに若い方に見ていただいているなんて、とても嬉しいです」「いや、こちらこそ~いつも参考にさせていただいてるんです」
「それじゃ私達はこれで」「又何処かの山でお会いするかもしれませんね」、若いお二人の笑顔がとても印象的な出会いであった。

それからしばらく私達はその場に待機したのだが、、、結局おばさんが遠くにナキウサギの姿をチラッと見ただけ。あきらめて山頂へ向かう途中でシマリスに出会い、しっかりと撮影するおばさん。

桂月岳に雲が押し寄せ~黒岳山頂部にも雲が漂う。何となく良い雰囲気の光景が見られそうな気がして~一気に黒岳に登ってそのまま下って行く。

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黒岳石室から黒岳へ向かう

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桂月岳へ押し寄せる雲

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黒岳山頂部にも雲が漂い・・・

「ほらっ、凄いわよ~」おばさんが大きな声で叫んでいる。私は小走りにその方向へ、、、ゆったりと湧き上がる雲がマネキ岩を包み込むようにして流れ始めていたのだ。「おぉ~~~これは良いぞ、これは良い」私は夢中でファインダーを覗く。そこには私の大好きな光景が広がっていて、漂う雲と雲間から照り付ける日射しがマネキ岩周辺の紅葉を一段と際立たせていた。

14時40分、7合目登山口に到着。「良かったね~」「シマちゃんも紅葉も・・・」こうして久しぶりの大雪山山行は静かに終わりを告げた。

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漂う雲とマネキ岩

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コースタイム(含休憩) 
黒岳7合目登山口 06:40  黒岳 08:00-08:15  黒岳石室 08:40-08:50  お鉢平展望台 09:30-09:50  北鎮分岐 10:15  中岳 10:30-10:40  北鎮分岐 10:50  お鉢平展望台 11:10-11:40  黒岳石室 12:20-12:50  途中20分間写真撮影  黒岳 13:35  黒岳7合目登山口 14:40

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