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午前9時25分、誰も居ない上ホロカメットク山の山頂に立った。上富良野岳から見えていた人影は見当たらなかったので、きっとそのまま十勝岳方面へ向かったのであろう。

さて、ここから見る十勝岳だが~手前から続く縦走路が望まれその奥にスッキリとした山容で聳え立つ。「もう5年になるかな~」「あそこを歩いたのよね」私達は感慨深く十勝岳を見つめていた。2008年8月31日、その時も良い天気だった。十勝連峰の上ホロカメットク山から十勝岳の間を繋げようとの山行だった。「長かったけど~素晴らしかったよね」

そんな過去の山行に思いを馳せながら・・・周辺の展望を堪能する。十勝岳の山裾の奥に見える旭岳、その左に小さく見えているのは天塩岳だろうか。眼下には三段山と奥に広がるのは富良野盆地か・・・そして振り返れば十勝川源流域の彼方にニペソツ山はウペペサンケ山、、、遠く日高の山々も漂う雲の奥に見えていた。

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十勝岳方面を見る
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十勝岳の山裾の奥に旭岳、左奥に小さく天塩岳をズーム

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眼下に三段山と奥に広がる富良野盆地

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十勝川源流域の奥にニペソツ山やウペペサンケ山
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遠く日高の山々も・・・

「そろそろ下りようか」下山準備をしていると~単独の女性が登って来た。「あちらまで行くんですか?」と十勝岳を指差す。「いえ、今日はここまでです。それにしても素晴らしい天気ですね」「本当にそうですね~」。9時40分、その女性と入れ替わるように下山を開始した。
今度は前方に富良野岳を見ながら・・・足元に大爆裂火口を恐る恐る覗き込む。その迫力に圧倒されながら~切れ落ちた断崖の淵を慎重に下って行く。

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富良野岳を見ながら下山

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安政火口を覗きこむ

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切れ落ちた断崖の淵を進む

稜線の分岐からD尾根を下って行く。小屋泊りの人達だろう、大きなザックを背負って喘ぎながら登って来る。もちろん日帰りの人達も続く。しかし富良野岳方面ほどの賑わいは無い。

尾根から沢地形へ下って行く。「わぁ~すごいよ」おばさんが叫ぶ。ナナカマドの紅い実が斜面を覆っていた。葉は全て落ちているのだが~実だけの紅い絨毯はなかなか見事だ。
「葉っぱは落ちてしまってるね」「こっちの葉は枯れているし」「こっちはまだ紅葉が始まっていないよっ」・・・さて、この周辺ではこれから本格的な紅葉が始まるのだろか? 興味深いところでもある。

安政火口に向かって下って行く。途中で単独の男性が写真を撮っていた。最後の写真とほぼ同じアングルだと思うのだが~鮮やかな紅葉の彩りは見られなかった。その後、写真を撮っていた男性と再びすれ違った。「くすんでいますね~」「どうもあまり・・・」

11時55分、登山口に到着。駐車場は大混雑~足の踏み場?も無いと言ったありさまであった。どうやら十勝岳温泉紅葉まつりが行われていたようである。ちなみに・・・かみふらの・十勝岳観光協会の紅葉・見頃情報によると~9月28日現在で60%となっていた。紅葉はこれからが期待出来るのかもしれない。

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D尾根に向かって下る

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ナナカマドの赤い実に歓声をあげながら

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紅葉の奥に安政火口

コースタイム(含休憩時間)

登山口 06:40  上ホロ分岐 07:30-07:40  上富良野岳 09:00-09:10  上ホロカメットク山 09:25-09:40  途中15分休憩 上ホロ分岐 11:00  登山口 11:55

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