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山頂からは私のお気に入りの展望が待っていた。安足間岳から続く地肌むき出しの稜線、手前に大きな比布岳がたちはだかり、右奥には鋭く尖った愛別岳が聳える、手前にギザギザ頭の?鋸岳とそれをトラバースする登山道が見え、目を転じるとニセイカウシュッペ山がその存在感を見せつけるかのように鎮座する。

私はひと通りカメラにおさめて〜ザックを下しほっと一息、、、やっと「誰も居ない北鎮岳山頂だ」と言う事に気づいた。今まで何度もこのピークは踏んでいるが誰も居ないのは初めてである。
その時ふっと先日の写真を思い出した。ネットで知り合った「yah」さんが私のページの掲示板に斜里岳山頂で撮った(撮ってもらった)ご自身の写真である。とてもムードがあって私の好きな一枚だった。「よっしゃ、誰も居ないし〜やってみるか〜」と付近の円柱の上にカメラを乗せて、セルフタイマーでパチリ、、、しかしまあ〜yahさんとは大違いの写真になってしまった。とほほ・・・私は苦笑しながら北鎮岳を下り始めた。

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安足間岳、比布岳、愛別岳、右手前に鋸岳

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愛別岳をズーム

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ニセイカウシュッペ山方面

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無題

10時55分、お鉢平展望台に戻った。出発してから1時間10分ほど、まずまずのペースに安堵しながらミネラルドリンクを飲み干す。「ご苦労さま〜」おばさんは笑顔であった、「撮れたのかい?」「うん、撮れたよ〜ナッキーが出て来てくれたの」。今年もナキウサギが撮れたおばさんは満足そうに言った。
軽食を頬張りコーヒーを飲み干し〜少し休んで、、、私達は再び雲の平を歩き始めた。お鉢平周辺の山々を包み込む紅葉のグラデーションをもう一度楽しみながら〜もう一度撮り直しながら〜静かな登山道を進んで行く。

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エゾナキウサギ(おばさん撮影)  詳細はおばさんの写真ブログ
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再び雲の平を

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左奥は黒岳

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雲の平の紅葉と黒岳

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草紅葉と烏帽子岳

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赤の絨毯と凌雲岳

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チングルマの果穂と烏帽子岳

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黒岳石室付近の紅葉

12時35分、再び黒岳山頂に立った。さすがにここまで戻ると大勢の登山者で賑わいを見せていた。ちょっとだけ休んで〜どんどん下って行く。マネキ岩周辺の黄葉を見ながら、、、前方に大きなニセイカウシュッペ山を感じながら、、、

「こんにちは〜」「どうぞ〜」まだまだどんどん登山者が登って来る。30数名のツアーの方々も、、、「やっぱり人気の山だね〜」そう言いながら私達は7合目登山口を目指した。

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コースタイム(含休憩時間)
7合目登山口 06:35  黒岳山頂 08:00-08:15  黒岳石室 08:40-08:55  お鉢平展望台 09:30-09:45  北鎮分岐 10:07  北鎮岳 10:20-10:35  お鉢平展望台 10:55-11:30  黒岳石室 12:10  黒岳 12:35-12:45  7合目登山口 13:40

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