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黒岳山頂から石室に向かって下って行く。前方に見える凌雲岳と北鎮岳の山容が美しい。期待していた雲の平方面に視線を移す、「何かすごく良い感じに見えるけど・・・」「うん、ほんと綺麗よね」。明石川に向かってなだらかに下って行く斜面、美ヶ原の一部と雲の平あたりであろう、秋色が十分に見て取れた。

眼下には周囲を紅葉に包まれた黒岳石室が見えて来た。「ピチッ、ピチッ」・・・「ナッキーよ」おばさんは立ち止まる。声はすれども姿は見えず、、、単独の男性もカメラを持って待ち構えているようだった。「出て来ました?」「いや〜声はするんだけどね」、私達はあきらめてその場を離れた。
8時40分、黒岳石室に到着。夏の混雑を終えた石室は閑散としていた。

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凌雲岳と北鎮岳を見ながら

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雲の平方面

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眼下に紅葉に包まれた黒岳石室

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黒岳石室、一番手前がバイオトイレ

「さあ、いよいよだぞ」、私達は期待に胸を弾ませながら雲の平を歩き始めた。「わぁ〜〜〜綺麗だよ〜」「おぉ、、、これは素晴らしい」、歩き始めてすぐに私達は歓声を上げた。一面をチングルマの紅葉と白い果穂、クロマメノキの赤い絨毯、黄色のミネヤナギが覆い尽くす。それにバリエーションで緑のハイマツやちょっとくすんだナナカマドも彩りを添える。

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雲の平へ

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チングルマの果穂が一面を覆う

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チングルマとクロマメノキの紅葉絨毯〜

紅葉絨毯の奥に蛇行しながら流れている明石川周辺も美しい。そんな紅葉のグラデーションの中にお鉢平を囲む山々が見事なバランスで位置する。立ち止まり、ファインダーを覗き、ため息をつきながらシャッターを押す。

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前方に北海岳を見ながら

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チングルマやクロマメノキの赤、黄色のミネヤナギ、奥に明石川が流れ・・・

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紅葉の奥に北鎮岳

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赤の絨毯の奥に北海岳

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