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標高1130m付近で、私達は山頂に向かう先行トレースと離れて尾根の西側に向かって進んだ。今回もホロホロ山の山頂にアタックするつもりは無かった。あのナイフリッジの山頂稜線はアイゼンとピッケルの世界だろう。私達には遠い山頂の筈である。ならばと、徳舜瞥山とホロホロ山の見える地点を私達の山頂としていた。

「もうすぐだよっ」・・・「あっ、見えて来たっ」、あの鋭鋒「徳舜瞥山」がついにその姿を現した。遠く正午を知らせるサイレンが聞こえていた。私達がついに目的の光景を手にした瞬間だった(標高約1230m)。ゆっくりとカメラを構える、、、シャッターを押す、、、心地よい達成感が体を包み込む。

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遂に前方に徳舜瞥山が見えて来た

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私達の山頂に立つ

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ホロホロ山と徳舜瞥山(パノラマ)

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徳舜瞥山

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ホロホロ山 山頂方面を見る

「あっ、誰か立っているぞっ」、徳舜瞥山の山頂に立つシルエットは「一つ」から「二つ」となり、そのまま山頂部の急斜面をホロホロ山方向に向かって下って行く。「ここから見てもすごい迫力だねぇ〜」。

一通り撮影を終えて帰路に着くことにした。光り輝く大樹氷群に向かって慎重に下って行く。標高1150m付近の木の陰で昼食休憩をとった。ザックの横につけたミネラル飲料がちょっとシャーベット状になっていて、心地よく喉元に落ちて行く。軽食を頬張り〜ほっと一息!

シールを外して林間コースをゆっくりと滑って行く。立ち止まり、写真を撮り直し、急斜面は慎重に、、、13時40分、大滝工芸館前に到着。先行ラッセルしていただいた単独男性の車に、お礼の言葉だけを書いたメモを置いて帰路についた。

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徳舜瞥山をズーム  山頂からの急斜面を下りて行く二人の姿が見えた

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光り輝く樹氷群に向かって下る

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コースタイム(含む撮影&休憩時間) 距離約6km(片道) 標高差約780m
スタート地点 08:20  825m地点 10:00  標高1000m付近 11:00  標高1230m付近 12:00
標高1150m付近で昼食休憩 12:15-12:35  スタート地点 13:40
    
編集後記
ホロホロ山北西尾根を登った翌日、1通のメールが届きました。何とあの先行していた単独の男性(shibataさん)からだったのです。このHPを以前からご覧いただいていて、出発時にひょっとしてと思われたとの事、山頂で挨拶をしようと思っていた事などが書かれていました。

私は再度ラッセルのお礼を書いて返信し、宜しければとホロホロ山でshibataさんが撮影した写真についてお願いしたところ、快くお借りする事が出来ましたので紹介致します。
おかげさまで冬のホロホロ山からの展望も満喫する事が出来ました。本当にありがとうございました。

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ホロホロ山 山頂部へ向かって

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ホロホロ山から見た徳舜瞥山  右奥に羊蹄山

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