7合目からゆっくりと写真を撮りながら約40分で第二見晴台到着だ(暫定山頂)、10時30分。登山口をスタートしてからちょうど3時間だった。 ハイマツの根に無造作にぶら下がる朽ちかけた山頂標識がちょっと侘しい。 |
うっすらと日差しを感じる高曇りの空の下、眼下に広がる支笏湖が目に飛び込んで来る。火口壁の後方には幌平山やイチャンコッペ山、そして支笏湖を囲むようにして紋別岳へと続く山並み。「あぁ、あの尾根を進んだんだな」初めてのアルミワカン行で辿ったル幌平山へのルートを見下ろすのも楽しいものだ。 そしてもちろん、目の前の恵庭岳山頂部の岩塔は圧倒的な迫力だ。更に火口壁の奥には風不死岳と、それに重なるように樽前山の東山、溶岩ドーム、西山が少しだけ見えているのだが、逆光のためちょっと確認が難しい。 北西方向には空沼岳、札幌岳、狭薄山と連なる山並み、そして奥にはまだ雪を抱いて余市岳が霞む。木々に遮られながら遠く羊蹄山と尻別岳、眼下のオコタンペ湖を抱くように小漁岳、漁岳へと続く。その奥の中央に微かに見えるのは喜茂別岳と並河岳のようだ。 そんな山座同定を楽しみ、ひと通りカメラにおさめて〜軽食を頬張り、水分補給〜そして〜11時5分、下山を開始した。 |
眼下に支笏湖と中央奥に紋別岳 |
火口壁の後方に幌平山とその奥にイチャンコッペ山 |
山頂部の岩塔 |
火口壁の奥に風不死岳、重なるように樽前山も少し見えている |
右に空沼岳 中央奥に札幌岳と狭薄山 左奥に霞む余市岳 |
遠く羊蹄山と尻別岳 |
小漁岳と右に漁岳、眼下にオコタンペ湖 奥の中央に小さく見えるのは喜茂別岳と並河岳 |
登りで撮った花々ではあるが、下山時にはレンズを取り替えて撮り直し。コヨウラクツツジが見事に咲いていた。第一見晴台でちょっとだけ休憩して〜いよいよ下り専用のロープ場へ到着。おばさんが先に下って行く、落石が怖いので十分距離をおいてから(おばさんが視界から消えてから)、私も慎重に下り始めた。登り同様、脆い登山道に一歩一歩足を下して行く。一部巻き道があったのでそちらを利用した。 ロープ場を下り終えてほっとひと息、汗を拭って下山を続ける。登りではあまり目立たなかったオオカメノキが、見下ろす感じで見えていてとても美しい。やがて樹間から支笏湖がほぼアイレベルで見えるように感じて、山行の終わりが近づいて来たことを知る。 「急峻な登りに堪えて・・・」今回のタイトルであるが、急峻と感じるかどうかは登山経験やレベルにより様々である。しかしあのロープ場だけはとにかく慎重に通過しなければと言う思いを強くした。 |
コヨウラクツツジ |
眼下に支笏湖を見ながら下山(第一見晴台にて) |
下り専用のロープ場 |
オオカメノキ |
【 コースタイム(含休憩時間) 】 登山口 07:30 5合目 08:50 第一見晴台(7合目) 09:50 第二見晴台 10:30-11:05 第一見晴台(7合目) 11:30 5合目 12:20 登山口 13:10 |
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