エゾノツガザクラの群落にため息をつき・・・まさに今が旬のイワウメとミネズオウが一面に広がる。「すごいよっ、これはっ・・・」何度もそう言いながらシャッターを押す。特にファインダー越しのイワウメとミネズオウはまるで宝石の輝きだ。 |
エゾノツガザクラ |
イワウメとミネズオウ |
ミネズオウ |
そして下の写真は自分なりの「お気に入り」の一枚。 横1200ピクセルと大きな画像にしてみた。 |
標高1900mを越えた付近から風が強くなって来た。天気が良ければ右に荒々しい爆裂火口を感じながら登る付近である。上空には時折ガスの切れ間から青空が見えるものの〜すぐにまた濃いガスに包まれる。ただ朝よりも気温が上がって来ているせいか寒さは感じない。「どうしようか・・・山頂まで行く?」「何も見えないわよねぇ」「無理に登らなくても・・・」そう言っていたのだが、、、山頂はもう指呼の距離になってくると、「とりあえず登って〜」と言うことになった。決してピークハンターでは無いが、、、常日頃から山へ登っている者の悲しい性か??? 11時10分、強風の美瑛岳山頂に立った。もちろん視界は無い、ついでに山頂標識も無い? 朽ちてしまったのか切り取られた標識の跡だけが残っていた。長居は無用とすぐに下山を開始する。 |
|
うっすらと山頂部が見えて来る |
美瑛岳山頂 |
少し高度を下げて風の弱くなったところで30分ほど大休止、しっかりと水分補給をして軽食を頬張り〜また下って行く。と、前方のガスの中に二人の登山者の姿を見た。「こんな天気でも登って来る人がいるんだねぇ〜」自分たちのことを棚に上げてそう呟いた。「あっ、yamazさん」「おや〜こんにちは」、何度も一緒に山に登っているyamazさんとakamさんだった。「しばらくで〜す、ひょっとしてここに登るのかもと〜うわさしてたんですよ〜」おばさんの言葉に、「どうしてわかったんですか」とyamazさんが苦笑いしながら答えた。 お二人に別れを告げて〜私達は下山を続けた。一段と慎重に急斜面を下り〜ポンピ沢で顔を洗って雲ノ平をトラバース。急に明るくなった上空を見上げると青空が広がり始めるのだが、、、また次から次へとガスが流れて来る。 |
そんなめまぐるしく変わる光景に息をのむ瞬間があった。雲の切れ間から少しだけ青空が広がり荒々しい爆裂火口を強い日差しが照らしたのだ。「おぉ〜〜〜っ」私はカメラを持つ手に力をこめた。 下の写真も自分なりの「お気に入り」の一枚となったのである。 横1200ピクセルと大きな画像にしてみた。 |
十勝岳への分岐が近づく頃から、ポツポツと弱い雨を感じ始めた。慌ててカメラをザックに入れて〜下って行く。「天気のせいもあるかもしれないけれど、日曜日の美瑛岳がこんなに静かだとは・・・」そんな私の言葉におばさんも頷いた。結局この日に美瑛岳で出会ったのは、単独の男性が3名とyamazさん達だけだった。「駐車場は満杯でしたよ」遅れて出発したyamazさんがそう言っていたから、きっとほとんどの人は十勝岳に向かっていたのだろう。 望岳台が近づくにつれて雨は止んで、雲の下に日射しを受けた下界が見えて来た。野鳥の囀りが周辺に響き渡る、、、先行するおばさんが立ち止まりシャッターを押していた。どうやらヒバリ〜だったようである。 |
【 コースタイム(含休憩時間) 】 望岳台 06:05 十勝岳への分岐 06:55 ポンピ沢 08:40 美瑛富士への分岐 09:25 美瑛岳 11:10 (途中休憩30分間) 美瑛富士への分岐 12:25 ポンピ沢 12:50 十勝岳への分岐 14:35 望岳台 15:20 |
登山ものがたりへ | HOME |