title

吉田岳への稜線からアポイ岳へ戻り始めた頃、山頂付近にはガスがかかり始めた。「降って来るのかしら」そう言いながら私達は足早にアポイ岳へ戻り、そのまま下山を開始した、13時40分。
濡れるほどでは無いが時々ポツポツと雨が落ちて来る。急な斜面を馬の背に向かって下って行く。眼下に馬の背とその奥に広がる海岸線、迫力のある光景が展開する。登りではまだ濡れていた花々も、この時間になるとすっかり活き活きして咲いている。しゃがみこみ再度撮り直しだ。

5合目で水分補給しながら小休止した後、まだまだ登山口まで花々の撮影が続く。美しいコヨウラクツツジを見て〜最後の〆はエゾオオサクラソウだ。

1
アポイ岳から馬の背へ下る光景

2

3
コヨウラクツツジ

登りではまだ濡れていて、しかも幾分暗かったエゾオオサクラソウ。下山時には十分な日射しを受けて見事に輝いていた。

大きな葉はまるで広がるドレスのよう〜そして真っ直ぐに伸びた茎の先を輝くばかりの花々が飾る、それはまるで豪華なアクセサリーのように・・・これで円舞曲でも聞こえて来るとエゾオオサクラソウの舞踏会の始まりだ。ファインダーを覗いていると〜ふとそんなイメージに襲われた。

4
エゾオオサクラソウ
5
おばさん撮影

6

7

8

16時10分、入山ポストに下山時間を書いて・・・アポイ岳までの登りと下りが共に2時間半であることに気づいた。如何に下りで写真撮影に時間を費やしたかと言う事だろう。今シーズン初めてのアポイ岳、今年は何度登る事になるのだろうか。

【コースタイム(含休憩時間)】
入山ポスト 09:55  5合目 11:10  馬の背 11:45  アポイ岳 12:25  吉田岳への稜線散歩  アポイ岳 13:40  馬の背 14:20  5合目 14:45  入山ポスト 16:10

登山ものがたりへ HOME