「そろそろ行こうか」私達は後ろ髪をひかれながら〜ザックを担ぎあげ、一旦小屋裏の野営場に下り水場を通り抜けて、白雲分岐目指して登って行く。休憩後の登りはちょっと辛いが、足元に咲く花々に癒されながら、急がずにゆっくりと登る。ジンヨウキスミレ、コメバツガザクラ、エゾイチゲの群生に歓声をあげながらシャッターを押す。 |
避難小屋下の野営場 |
水場の雪渓 |
ジンヨウキスミレ |
コメバツガザクラ |
エゾイチゲ |
白雲分岐でも人影は見かけなかった。ちょっとだけ休憩して小泉岳分岐へ向かった。先行するおばさんの奥に白い雲が湧き始めていた。「これも綺麗だなぁ」そう思いながらカメラを向けたが、前日のカーラジオから聞こえた「にわか雨」予報が少し脳裏をかすめた。 |
白雲分岐から |
小泉岳分岐に向かう |
ウラシマツツジ |
クロウスゴ |
クロマメノキ |
コケモモ |
ジムカデ |
小泉岳への分岐を過ぎて前方に赤岳を見ながら進んで行く。「シマちゃん〜出て来て〜、ホシガラス〜、ギンザンマシコ〜」おばさんはそう言いながら先行して行く。今回はまだカッコウしか撮れていなかった。「こればっかしは、出会いのタイミングだからね」まあ、今回は無理だろうと私は淡々と歩いていた・・・が、 |
赤岳に向かって |
何気なくヒョイを横を向いたお花畑の先に、丸い毛皮に包まれたかのような物体が・・・「えっ?大きなナキウサギ?・・・いやっ違うぞ、ユキウサギだっ」 私は興奮しながらおばさんを呼び止めた。 「静かに来いよ、、、ほらっ、あそこに。ユキウサギが」、おばさんは私の指差す先を見て頷き〜静かにカメラを構える、シャッターを押す。「撮れてるかいっ、露出補正は?」などと私は後ろからやかましい。これほど近くでしかも草を食べているユキウサギを見るのは初めてだったからである。ユキウサギはやっと私達の気配に気づいて立ち上がり、そっと移動して今度はキバナシャクナゲの中へ〜なんとも絵になる奴?である。撮り放題のおばさんはニッコリ!そんな模様はおばさんの写真ブログで! 更に下山中にはシマリスとホシガラスもしっかりカメラにおさめて大満足。 |
夏毛のエゾユキウサギ(おばさん撮影) |
第三雪渓を下る |
駒草平を過ぎる頃に、突然雷鳴が轟いた。「降って来るのかし・・・」「もう少し大丈夫だろう〜」、それでも少し急ぎ足になりながら下って行く。第一花園の雪渓を渡る頃には何となくポツポツと雨を感じて来た。すぐにカメラをザックに入れてザックカバーをかけ〜レインウェアを来て準備OK? 雪渓を渡り終えるのを待っていたかのように〜大粒の雨が落ちて来た。 15時ちょうど、銀泉台に到着。ほどなく雨も弱まって来た。「今回は予報はピッタリだったねぇ」「稜線上で無くて良かったわ」、ほっとしながら車に乗り込んだ。 |
【 コースタイム(含休憩時間) 】 銀泉台 06:10 第一花園 06:55 駒草平 07:45 第四雪渓下 08:50 赤岳 09:10 小泉岳 09:50 白雲岳避難小屋分岐 10:50 白雲岳避難小屋 11:25-11:55 白雲分岐 12:25 小泉岳 12:40 赤岳 13:05 駒草平 13:55 銀泉台 15:00 |
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