title

山頂手前の登りもそれほど斜度は無い、それよりも木々を交わしてどう登って行くかだろう。今回は先行のトレースがあったのでそれに沿って登った。無理にラッセルするまでも無いだろう。

木々に纏わりつく雪で一段と白い光景を感じて山頂が近いことを知る。「もうすぐだよ!」私の声に頷きながらおばさんは進んで行く。上空にうっすらと青空を感じていた。おばさんは山頂に立ったようだ、、、「わぁ〜〜〜〜〜っ」「どうした、、、見えてるのか〜〜〜」「見えてるよ〜〜〜」。11時40分、奥手稲山山頂に立った、登り始めてからちょうど3時間だった。

山頂が近い

山頂へ〜
山頂へ
山頂に立つ

眼下に広がる光景に
眼下に広がる光景に

予想は的中した、きっと日本海側は晴れていると思っていた。「これだよ〜〜〜これ〜〜〜」「きれいだね〜〜〜」眼下に広がる石狩平野、淡いブルーの石狩湾の彼方には白い樺戸、増毛山塊が連なっていた。

私はザックからデジタル一眼を取り出した。この瞬間のために担いできたカメラである。「ゆっくり撮ってよ〜」私はそんなおばさんの声に頷いて撮影ポイントを探した。積雪量が少ないせいもあり、前方の木々が微妙に視界を塞いでいる。何とかこれぞと思うところでシャッターを押す。

眼下に広がる石狩平野と石狩湾
眼下に広がる石狩平野と石狩湾、彼方には樺戸〜増毛山塊が浮かぶ

その2
ちょっと違う角度からややズームで

樺戸山地をズーム
樺戸山地をズーム(左から神居尻山、ピンネシリ、隈根尻山)

すぐそばの眼下には銭函天狗山、、、そして手稲山方向はどうしても木々を避けるポイントが見つからない。「まあ、こんなもんかな〜〜」「前に登った時にはもっと雪が積もっていたよね」「うん、でもこんなに展望は無かったから・・・」なかなかうまくいかないものである。でも久々の山スキー行だったし、これだけの展望をゆっくりと楽しめて私達は満足だった。

ホットコーヒーを飲み干す、、、「あ〜〜〜っ、うまいなぁ」「やっぱりここで良かったね」。風も弱く誰もいない静かな山頂はことのほか快適である。

銭函天狗山
銭函天狗山

手稲山
手稲山

シールを外し下山を開始した。木々がうるさいし斜度もあまり無いので、滑りを楽しむには適していない山である。それでもわずかな白い斜面を見つけて粉雪を蹴る。
スノーシューの下山トレースは私達の登って来たルートを辿っていた。「これでラッセルのお返しが出来たかな」そう思いながら、尾根取り付き地点に向かって急斜面を下る。ブッシュを避けるのに精いっぱいである。慎重にゆっくりと林道に向けて下った。

今回のルートは片道約5km、林道は登り返しも少しあるので疲れた足には結構つらい。前方に春香小屋が見えてきた、、、「着いたよ〜」
13時50分、駐車地点に戻った。5時間10分の山行だった。

林道を下る

ルートイメージ図
ルートイメージ図

コースタイム(含休憩時間)
春香小屋 08:40  尾根取付き 10:00  奥手稲山 11:40 - 12:20  尾根取付き 13:05  春香小屋 13:50

スキーコーナーへ HOME