山頂手前のピークに向かって戻り始めた。下部の大雪渓を登って行く、その上部で夏道(踏み跡)を見つけて急斜面をぐいぐいと登って行く。かなりの斜度である。「ピークに人が立っているんじゃない?」yamazさんが言った。見ると確かに人影が見える、「さっき会った人だね、ついに立ったんだ」、更に奥のピークにも二人ほど立っているようだ。私はファインダーを覗きそのままシャッターを押した。さすがにこの急斜面で長いレンズに取り替える余裕は無かった。 そして後に知ることになるのだが、ピークに立っているのは恵庭から来られた単独の男性であり(お名前を聞きませんでしたので、失礼ながらeniwaさんと表現させていただきます)、奥の二人は何と前週夕張岳で出会ったgyoさん達だったのだ。gyoさんは私達が登っているところを俯瞰した画像を撮影されていた、大きなスケールを感じる下の5枚目の写真である。 上部の雪渓に辿り着く、「どっちへ?」「えっと、上へ向かおう」おばさんはキックステップで慎重に登り始めた。雪渓際付近は凍っているから注意が必要である。「このあたりはちょっと固いから」「了解」、慎重に登りきると夏道(踏み跡)が見えた。もうニセイカウシュッペ山は目の前に見えている、再度雪渓を下り夏道に飛び出した、ほっとする瞬間だった。 |
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![]() 大雪渓を登る |
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![]() アンギラスのピークに立つ人達(eniwaさん、奥にgyoさん達) |
![]() 山頂手前のピーク(下の雪渓の上を登っているのが私達) 写真提供:gyoさん |
![]() 雪渓を下りニセイカウシュッペ山へ向かう |
12時ちょうど、ニセイカウシュッペ山山頂に立った。やや遠望は霞んでいるものの〜風も無くおだやかなひとときを過ごす。約1時間程くつろいで下山を開始した。大岩峰群、そして迫力の大槍を見ながら〜雪渓トラバースを終えて大休止。もう誰も登って来る人はいない。ミネラルドリンクを飲み干すと喉元を爽快感が走る。 雪融け水が登山道を下って行く、、、やがてその水も消え去り、、、登っていた時にぬかるんでいた道はもう乾いていた。大雪山の雪融けは急速に進んでいる。 |
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![]() yamazさん撮影 |
![]() 右が山頂手前のピーク |
![]() 大槍を見ながら |
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コースタイム(含休憩時間) 登山口 06:20 見晴し台 08:15 大槍 09:10 平山分岐 09:30-岩峰群へ-11:50 ニセイカウシュッペ山 12:00 - 13:00 見晴し台 14:15 登山口 15:30 |
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