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白雲岳避難小屋から白雲分岐を目指して登って行く。振り返ると〜高根ケ原やトムラウシ山、そして奥に十勝連峰、そんな広大なロケーションの中に白雲岳避難小屋がポツンと見える。まるで別世界に迷い込んだような錯覚に陥りながらシャッターを押す。
まだ残る雪渓脇の斜面をエゾコザクラとミヤマキンバイが彩り、ダイセツトリカブト、イワギキョウ、タカネトウウチソウが大雪山系の秋の到来間近を感じさせる。

こんな光景もひとたび天気が崩れれば、悪魔の様相と化すのだろう。

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白雲岳避難小屋は〜背景に高根ケ原、トムラウシ山等最高のロケーションにある。

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緑岳方面

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ダイセツトリカブト


ダイセツトリカブト(おばさん撮影)

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イワギキョウ

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イワギキョウ(おばさん撮影)

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斜面を彩るエゾコザクラとミヤマキンバイの群落

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タカネトウウチソウ

白雲分岐まで来るとさすがに賑わいが増す。北海岳方面から来る人、赤岳方面から来る人、白雲岳を目指す人〜私達は休まずにそのまま小泉岳方向へ向かった。遮るものの無い広い稜線をお鉢平を囲む山々を見ながら進んで行く。縦走装備の若者達とすれ違う〜「こんにちは」、白雲岳に登って今日はあの白雲岳避難小屋へ泊るのだろうか?明日からの天気はどうなんだろうか?

そんな事を考えながら歩いて行くと・・・「はーーーい、ひさしぶり〜」と元気の良い声をあげながらやって来た人は、、、本当に何年ぶりだろうか〜countrymanさんだった。同じ緑岳から登って来たと言う。カメラ談義、花談義を交わして別れた。いつもの事ながら山での出会いはあっけない。小屋泊りの場合を除けば、お互いがそれぞれ次の行程を控えているから、のんびりと何時間も話している事などあまり無い。

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白雲岳分岐から小泉岳へ向かう

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稜線上からお鉢平を囲む山々をパノラマ画像で

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左が白雲岳、中央に旭岳、右に熊ケ岳、間宮岳が続く

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広がる大展望を見ながら小泉岳から緑岳へ向かう

稜線上には相変わらず強い風が吹いていた。「これに雨がついたりなんかしたら最悪だな」そう思いながら黙々と緑岳に向かって進んで行く。白雲岳避難小屋を出発して約1時間半で緑岳山頂に着いた。立ち止ること無く、そのまま大斜面を下って行く。

もう一度〜広がる展望を脳裏に焼き付けるように見つめる。奥に霞むシルエット〜夕張山地、十勝連峰・・・そして「あれは北日高の山並かな〜」。吹きつける風に耐えながらもう一度シャッターを押した。

大斜面を下り、灌木トンネルと抜けてお花畑へ、強風から逃れてほっとしながら高原温泉へ向かって行く。

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コースタイム(含休憩時間)
高原温泉駐車場 06:00  第一花園 06:45  緑岳 08:50  白雲岳避難小屋 09:55-10:25  白雲分岐 11:05  小泉岳 11:20  緑岳 12:00  高原温泉駐車場 14:00

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