12時00分、赤井川コースとの合流点に飛び出した。「どうする、山頂(馬の背)まで行く?」あまりピークにこだわらない私達にはここで引き返す選択肢もあった。しかし〜これほど標準タイムよりも遅れるとは・・・私はGPSを覗きこんだ。湖畔入口からここまでの所要時間が3時間、そのうち止まっている時間が何と1時間もあった。実働2時間だからほぼ標準タイムで登っていたのである。しかし・・・いつものペースで〜ザックをおろし花々を撮影し、あれやこれやとのんびりモード。さらにこの日の天気である、曇り時々晴れの状態だったがかなり蒸し暑い。何度も水分補給に心がけた。結果的にこのままでは下山時間の15時が危うい。 しかし〜「馬の背まで行こう」私はそう決断した。このままでは引き下がれない、そんな意地みたいなものもあったが、体力的にも問題は無かった。8合目からはいきなり「登山モード?」にスイッチが入った。砂れきに覆われた広い登山道、赤井川コースを利用された方々が下って来る。約1kmの登りが続く。上空には薄い雲が流れていた、雲が切れると強い日射しが降り注ぐ。暑かった、滴り落ちる汗を拭う〜久しぶりに「猛暑の登り」と言った印象だ。「あと500mよ!」9合目である・・・奥に剣ケ峯を見ながら咲くピンクのタニウツギが美しい、もう写すまいと思っていたがカメラをむけてしまう。 |
銚子口コースと赤井川コースの合流地点 |
剣ケ峯を見ながら登って行く |
タニウツギ |
12時30分、薄い雲の流れる馬の背に到着。湖畔入口から3時間30分もかかってしまった。昨年見た光景と同じではあったが、周辺をカメラにおさめる。雲に日射しを遮られた隅田盛方面、前方の広い火口原の奥に砂原岳、そして迫力満点の剣ケ峯。 ひと通り撮影を終えてベンチに座り込む。「12時45分に出発するよ」私の言葉におばさんは頷いた。15分間の休憩で軽食を頬張りそして水分補給である。 |
隅田盛方面 |
火口原と砂原岳方面 |
剣ケ峯 |
眼下に霞む大沼を見ながら下って行く、赤井川コースからはまだ登って来る人達が多かった。8合目から銚子口コースへ下って行く。「もう写すものは無いわよね」おばさんが笑って言う。「そうだね」そう言いながら・・・「あっ、このベニバナイチヤクソウはまだ綺麗だよ」私はしゃがみこんだ。おばさんはそのまま下って行く。 3合目の監視小屋で監視員のkeiさんにお会いした。今回の山行はkeiさんからの情報が決め手となっていた。お礼を告げて湖畔を目指して下って行く。銚子口コースでは一人の登山者とも会わず〜静かな二人占め?(もう一人利用されていた方がいたようであるが)の登山道を楽しみながら・・・14時30分、湖畔入口に無事到着。 「間に合ったね」ほっとしながら車道を東大沼キャンプ場に向かって歩いた。 |
コースタイム(含休憩&花撮影時間) 東大沼キャンプ場 08:30 登山道湖畔入口 09:00 3合目 10:25 8合目 12:00 馬の背 12:30 馬の背 12:45 8合目 13:00 3合目 13:40 登山道湖畔入口 14:30 東大沼キャンプ場 15:00 今回の行程のまとめ 東大沼キャンプ場〜登山道湖畔入口 【車道歩きが2km】 登山道湖畔入口〜馬の背 【距離約7km 標高差約770m】 入山時間 9時〜15時まで 銚子口コースの現状については【駒ケ岳入山規制について(北海道森林管理局)】でご確認ください。 |
登山ものがたりへ | HOME |