尾根上を進むこと約25分ほどでヌプカの里方面(岩石山方面)からのコースが合流した。ここまで来ると山頂はもうひと登り、数分の距離である。尾根へ上がってからは周辺はガスに包まれて来ていた。周囲の展望はほとんど無い、「こりゃあ今日は期待出来ないね」いつもの私達ならそう言って落胆するところだが、、、今回はナキウサギとの遭遇へ期待もある。戸惑い無く?山頂へと向かって登って行く。 周囲のガスが一段と濃くなって来た。樹林帯を抜けようとする地点に先行していた単独の男性が立ち止って待っていてくれた。「どうも、ありがとうございます、下りますか」「この天気ですからね〜何も見えないし、天望山まで行こうと思っていたんだけど止めました」、「そうですよね、この山で展望が無ければちょっと寂しいですもの」 単独の男性はさらに続けた、「今回は武華とニペに行ったんですけど〜全部こんな状態でした、私の行くところはダメですね」、苦笑いしながら別れを告げた。 山頂部の大きな岩石を乗り越えて〜8時40分、白雲山山頂に立った。もちろん周辺は濃いガスに包まれたままである。 |
ヌプカの里方面からの合流地点 |
山頂へ向かう |
山頂から天望山側へちょっと下った岩れき地でザックを下した。足場が悪くせまい山頂よりも広々として安定感がある。それと〜ナキウサギ狙いもあったからである。おばさんは早速カメラ持って待機だ。私はドッシリと腰を下し、コーヒーを飲みながら軽食を頬張る〜〜〜もちろん耳を澄ませながら・・・ 時折「ピチッ」と鳴き声が響き渡る、その度に鳴き声の方向を見つめる。しかしなかなかその姿は見せない。風は無い、この山頂上空だけにちょっと日射しが感じられてきた。ポカポカした感じが心地良い、小鳥のさえずりが聞こえて、、、「ピチッ・・・・ピチッ」おばさんがカメラを構えた、、、シャッターを押す〜「ほら、あそこにも」、、、結局この場所に1時間半ほど滞在し〜数匹のエゾナキウサギを見ることが出来た。「良かったね〜」おばさんはうれしそうだった。 |
エゾナキウサギ(おばさん撮影) |
時折ガスの切れ間から然別湖が顔を出し始めた。私は空身で岩場を登って再度山頂に立った。ひょっとして反対方向は見えているかも、と思ったからである。しかしガスの流れは速く〜周囲の山々はほとんどその姿を見せることは無かった。 登ってきた単独の男性と入れ替わるように、私達は下山を開始した。ほどなく若い男女が登ってきた、カメラを首からぶら下げている。「ナキウサギ狙い?」おばさんが声をかけた、頷いた女性。今回見た場所やナキウサギの声などの話しが弾む。 緩やかな尾根路を進み〜やがてジグザグと尾根から下って行く。次々と登って来る人達とすれ違う。やはりこの山の周辺の人達にとっては身近で人気の山なのだ。淡い色合いのエゾオヤマリンドウがまだ咲いていた。 |
然別湖 |
再び山頂へ〜眼下に然別湖を見る |
東ヌプカウシヌプリ方面 |
岩石山方面 |
エゾオヤマリンドウ |
コースタイム(含休憩時間) 登山口 07:10 山頂 08:40-10:05 登山口 11:10 |
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