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薄日も射し始めたせまい山頂に立った、意外と恐怖心は無い。ほっとしながら周囲を見回す、山頂から見下ろす鋭い岩塔〜以前ならこわごわ写していた筈なのだが・・・しっかりと立ってカメラを向けることが出来る自分が居た〜恐怖心は忘れてしまったのかもしれない。
岩塔の奥には神威岳、重なるように烏帽子岳、百松沢山、定山渓天狗岳が見えていた。視線を移せば藤野方面には今年登った焼山、そして豊滝団地の奥には札幌岳、、、余裕を持って?札幌市街をズームしてみる。

「こんなもんだったのかな〜」意外と恐怖心を抱かずに登れてほっとしながら〜何事も無かったかのように悠然として?水分補給だ。

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山頂から続く岩塔を見下ろす

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左奥に定山渓天狗岳、中央に重なる神威岳と烏帽子岳、右に百松沢山

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藤野周辺の山々 中央右の尖った山が焼山

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豊滝団地の奥に連なる山々 札幌岳〜空沼岳方面

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札幌市街をズーム

おばさんは岩稜に咲くカワラボウフウにカメラを向ける。私は望遠レンズに交換してとても手の届かぬ切り立った岸壁に咲くエゾミセバヤを狙った、ちょうど咲き始めであった。ピントを合わせて〜息をとめて〜シャッターを押す、緊張に瞬間である。エゾミセバヤは登山道の周辺には見当たらない、それ故に今回は長いレンズを担いで来た。「撮れた?」「うん〜何とか」、、、

下山を開始した二人組の女性といれかわるように、男女が登ってきて〜少し休んだだけですぐに下りて行く。私達も下山を開始した。

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岩稜に咲くカワラボウフウ(おばさん撮影)

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エゾミセバヤ

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岩稜を下って岩壁基部の細い登山道をクリア、少しほっとしながら進んで行くと〜〜〜おばさんの足が止まった。「あっ、エゾリスよっ」予期せぬ出来事にあわててザックからカメラを取り出す。下山は特に注意が必要だからとカメラはザックにしまいこんでいたのだ。「ほらあの木に移ったよ」、私達の気配に気づいたエゾリスは木の上から見つめていた。おばさんはシャッターを押す、、、エゾリスがまた移動して近くの木から下りてきたのだが、、、そのまま走り去った。「撮れたかい?」「うん、何とか・・・」〜おばさんはにっこりとほほ笑んだ。

若者のグループが登って来た、皆恐怖心など持ち合わせない明るさである。「こんにちは〜」、短時間でちょっとしたスリルを感じながら登れて〜素晴らしい展望を得ることが出来る山〜手軽さ故の怖さもある山である。

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エゾリス(おばさん撮影)
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コースタイム(含休憩時間)
登山口 08:45  山頂 09:45-10:40  登山口 11:20

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