裾合平を歩き始めた・・・旭岳や熊ケ岳方面はちょうど逆光となり白く光って見えている。安足間岳から当麻岳へと続く山肌、そして手前の大塚山、小塚山周辺はちょうど順光である。終わりかけでくすんだチングルマの紅葉が多いものの、さすがにこのスケールである〜レンガ色の大きな絨毯を一面に敷き詰めたかのような〜まだまだ見事な輝きを見せていた。「良いね〜」「綺麗じゃない〜」何度も立ち止まりながらシャッターを押す。その模様は17枚の写真のスライドショーで！

【スライドショー】　裾合平に見る紅葉　（写真１７枚）

　　　　

11時50分、裾合分岐でザックをおろした。既に数名の方々が休んでいた。私はすぐに当麻乗越方面へ少し進んでみた、ナナカマドの赤い実が沢山見られたが〜残念ながらここも葉が全て落ちてしまっていた。裾合分岐に戻るとnagaiさんがやって来た。当麻乗越からの素晴らしい展望について言葉を交わす。「今年はピウケナイ川の渡渉が難しいようで、私達はこの周回コースにしたんです」 姿見駅に向かって進んで行く。途中の紅葉も「秋の日射し」をいっぱいに受けて輝いていた。姿見駅が近づいてくると観光客の方々の賑わう声が聞こえてきた。鏡池〜擂鉢池、旭岳が水面に写る、、、池のまわりの紅葉が一段と彩りを添える。13時45分、ロープウェイ姿見駅に到着だ。最高の天気に恵まれた今回の山行に感謝しつつ、ロープウェイに乗り込んだ。

鏡池

擂鉢池

コースタイム（含休憩時間）　　　行程：約12.8km 　所要時間：7時間 10分 姿見駅　06:35　　旭岳　08:50　　間宮岳分岐　10:05　　中岳分岐　10:25　　中岳温泉　11:05　　裾合分岐　11:50-12:25　　姿見駅　13:45

いつもなら〜ここでレポートを終了する筈なのだが、、、もう少し続ける。さすがにこの時間になると大勢の方々で賑わっていた。ほぼ満員のロープウェイは一気に高度を下げて行く。「わぁ〜〜〜っ、凄い、ほら綺麗よ」おばさんが叫んだ。周囲からも歓声が聞こえる。窓越しに見下ろすとミネカエデの見事な金色の輝きがあった。早朝通過した時にはこの周辺には日射しが届いていなかった。「やっぱり〜日射しだよね！紅葉は」 駐車場はほとんど満車状態だった。帰る準備をしていると再びnagaiさんに会った。お互いの今年の山行について話題は尽きない。山が好きな、山を愛する人との話しはことのほか楽しい。